こんにちは!
猫を愛するアクリル画家、松井京丸です。
↑『夜空を飛ぶ猫』
「エアブラシを使ってみたいけど、道具が高そう…」
「道具一式を揃えるのが大変そう…」
「100均の道具でできないかな?」
そう思ってらっしゃる方、結構おられると思います!

実は、100均のアクリル絵の具やアイテムを使って、
エアブラシ風の着色を楽しむ方法があります。
もちろんプロ用のエアブラシほどの繊細さは出せませんが、
『エアブラシ風』の表現なら、工夫次第で低コストでも充分できるのです。
この記事では「 100均グッズとアクリル絵の具を使ったエアブラシ風表現を楽しむ方法」 をやさしく解説しています。
こんな方のお役に立てる記事となっています。
それでは、よろしくお願いします。
100均で揃う!アクリル絵の具でエアブラシ風に使えるアイテム
まずは、「100均グッズとアクリル絵の具を使ったエアブラシ表現」で
必要な道具を見ていきましょう。

エアブラシ風スプレーボトル(ミストスプレー)
100均の「細かい霧」が出るミストスプレーを使うと、
エアブラシのように淡い塗りが期待できます。
特徴・表現
ポイント
■↑このように 「ミストタイプ」と表記されているもの を選んでくださいね。
これらをまずは水だけを入れて、楽しに吹きかけてみましたが、やわらかく細かいミストでした。
若干の個体差はあるようですが、気になるほどではなかったです。
大きい方が、勢いよく出る傾向があると感じました。
たくさんの種類のスプレーボトルが置いてありました! ボクは以前、間違ってプッシュボトル式を買ってしまったことがあります!
※プッシュボトル:乳液などがトロッと出てくるようなタイプ。
スポンジ類
スポンジは、ポンポンと叩くだけで ぼかし表現 が簡単にできます。
スタンピングでエアブラシ風の雰囲気を出すことができます。
特徴・表現
ポイント

歯ブラシ
歯ブラシは「指ではじいて色を飛ばす」ことで、
エアブラシ風の 細かい粒子の表現 が可能です。
特徴・表現
ポイント
あったら便利な100均グッズ
透明プラスチックコップ
絵の具を溶くのに使います。紙コップよりも中身が見やすくてよいです。プリンの空き容器などでも代用可能です。
スポイト
絵の具をコップからスプレーに移すときに便利です。
マスキングテープ
画用紙に貼って、その上からエアブラシ風技法を使うとステンシルのような効果が得られます。
レースペーパー
こちらも画用紙に置いてエアブラシ風技法を使うと面白い効果が得られます。
型紙
好きな型紙を画用紙に置いてエアブラシ風技法を使ってみてください。
糸
糸を絵の具にひたして画用紙をこすっても面白い効果が得られます。エアブラシ風技法と併用するのもおすすめです。
つまようじ
エアブラシ風技法のあと、絵の具がまだ乾いていないうちに、つまようじをちょこちょこと使用して、新しい効果を狙ってみましょう。
筆
絵の具を溶くときなど必要です。エアブラシ風技法を行った後に、なにか描き加えてみるのも良いと思います。
水入れ
100均にしっかりとしたものが売っています。
パレット
紙パレットか牛乳パックパレットがおすすめです。
ぞうきん
使い古したタオルやペーパータオルでも可能です。
■↑絵の具にひたした糸を画用紙にのせて無造作に動かしたもの。エアブラシ風技法と組み合わせたら、面白い効果がでそうですね!
■↓100均【ダイソー】のアクリル絵の具について詳しく書いた記事はこちらです。
■↓100均【セリア】のアクリル絵の具について詳しく書いた記事はこちらです。
100均アクリル絵の具でエアブラシ風に仕上げる方法
それでは実際に「100均グッズとアクリル絵の具を使ったエアブラシ表現」を試していきましょう!

アクリル絵の具を薄める
■↑絵の具:水の割合が、1:2くらいになるように調整しました。かなりサラッとしています。
透明プラスチックコップにアクリル絵の具と水を入れて溶いていきます。
スプレーに使う場合の基本比率はコレ!
用途
絵の具
水
しっかり発色
1
1
ふんわり薄づき
1
2~3
- ダマが残らないようによく混ぜる。
- 詰まりを防ぐため、通常より薄めることがポイント。

スプレーを使ってエアブラシ風に塗る方法
■↑溶いた絵の具をスポイトでスプレーボトルに詰め替えました。
手順
ポイント
洗面所などで、自分の手に吹きかけてみるのがおススメ! ちょっとした押し方の加減で、水の勢いが変わるので コツがつかめます! スプレーの具合も確かめることができます!
■↑青色がプラスチックボトルで、黄色が小さめのガラスボトルを使用しました。小さめの方がふわっと感をだしやすい感じがしました。
スポンジでグラデーションを作る方法
手順
ポイント
■↑アクリル絵の具はダイソー製品を使用しました。ダイソーのものはかなりゆるいテクスチャーなので、水は入れずに使いました。ふわっと感が伝わるでしょうか。
歯ブラシ技法のやり方
手順
ポイント

マスキングを使ってステンシル風に
■↑太いマスキングテープしかなかったのでこのようなことになりましたが、雰囲気は出ています。マスキングテープって、はがすときが気持ちいいんですよね。
手順
ポイント

■↓こちらが今回の「100均グッズとアクリル絵の具でエアブラシ風技法」で実際に使用した物です。アクリル絵の具はダイソー商品、ニスはセリア商品を使いました。他の物もすべて、どかかしらの100均で買い求めたものです。
エアブラシ風にするときの注意点と長持ちさせるコツ
「100均グッズとアクリル絵の具を使ったエアブラシ表現」の注意点、
そして、せっかく作ったエアブラシ風作品を長持ちさせるる秘訣を見ていきましょう。
ちょっとしたコツを取り入れることで、格段に仕上がりが変わってくるのです。
スプレーの詰まりを防ぐコツ
アクリル絵の具はすぐに乾きます。そして乾くと固まってしまいます。
水でゆるく溶いたアクリル絵の具を使用すとはいえ、
やはり時間がたつと乾いて固まってしまいます。
グラデーションを美しく見せるコツ
美しいグラデーション作りに、焦りは禁物。
丁寧に取り組んでいきましょう。
色ムラや粒の荒れを防ぐコツ
最初にきれいに混ぜるのが基本です。
→ 茶こし or ガーゼで濾すと効果大
作品がにじむ原因と対策
作品が必要以上ににじんでしまう原因は、
水分が多く、紙が弱いということがあげられます。
ダイソーで購入したスケッチブックを使用しました!
仕上げにニスでコーティングしよう
エアブラシ風表現は薄く弱くなりがちです。
仕上げにニスを塗ることをおススメします。
発色アップと剥がれ防止になります。
見た目にもツヤがでて、美しくなります。
■↑ダイソーで見つけた「仕上げ用トップコート」とセリアで見つけた「水溶性つやだしニス」。これらは、どの店舗にも置いてある訳ではないようで、何件目かでやっと見つけました。
■↓こちらはセリアの「水溶性つやだしニス」を塗ったものです。
■↓こちらは前出のニス仕上げをする前の物です。
ツヤがでて、画面が補強されています!
100均グッズとアクリル絵の具のエアブラシ表現【Q & A】

Q1. 本物のエアブラシじゃないと綺麗にできないのでは?
いいえ!100均グッズでも十分綺麗にできます。
特に ミストスプレーとスポンジ だけでもエアブラシ風になります。

Q2. アクリル絵の具はどれくらい薄めればいいの?
まずは 1:2(水多め) で試してみてください。
足りなければ濃度調整がおすすめです。
アクリル絵の具のテクスチャーは、 ダイソーはゆるめ、セリアはしっかりめ 、など
それぞれの100均によって違いがあるので、様子をみて調整してくださいね。
Q3. スプレーが詰まる!どうしたらいい?
使用後すぐ水で洗うようにしましょう。
濃すぎる場合は水を足してください。
あらかじめアクリル絵の具をろ過しておくというのも効果的です。

Q4. 作品がにじんで汚くなるのはどうしたらいい?
使っている紙が水に弱い可能性あります。
水彩紙またはキャンバスの使用がベストです。
また、 乾くまでは紙を動かさないように しましょう。
水分が多めの絵の具を使用する場合、絵の具がたれてしまうことがあります。

まとめ:100均グッズでエアブラシ表現は楽しめる!
「100均グッズとアクリル絵の具を使ったエアブラシ表現」について見てきました。
100均のいろいろなグッズを活用することで、
アクリル絵の具の多様な表現が引き出されたことがお判りいただけたことだと思います。
エアブラシ風の表現も、工夫をすることで、とても楽しめます。
本気のエアブラシセットを購入する前に
こうしてエアブラシ風の技法を試してみるのは、あなたの表現力を必ず高めます。
常識にとらわれずチャレンジするって大切ですね!
まずは100均で手軽に試して、自分らしいアート表現を楽しんでみてくださいね!
いろいろな表現に挑戦して、 楽しい絵描きライフ を送りましょう!
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