アクリル絵の具のリキテックス7種類を徹底比較!違いをやさしく解説

こんにちは!

猫を愛するアクリル画家、松井京丸です。


↑「夜空を飛ぶ猫」

 

アクリル絵の具を選ぶときに、

 同じ「リキテックス」でも種類が豊富で迷ってしまいませんか? 

 

リキテックスには、

「レギュラー」「ベーシックス」「ソフトタイプ」「ガッシュ・アクリリックプラス」「ジェルパール」「プライム」「マーカー」

などなど……種類がたくさんあります。

 

京丸
パッケージは似ているけれど、描き心地やツヤ、仕上がりはそれぞれ違います

 

この記事では、実際にリキテックスのアクリル絵の具7種類を使って、その違いや向いている表現をわかりやすく紹介します。

 

このような人に役に立つ記事になっています。

  • これからアクリル絵の具を使いたい人
  • すでにアクリル絵の具を使っているけれど、リキテックスを使ってみたい人
  • アクリル絵の具・リキテックスの違いを知りたい人

よろしくお願いします。

 

 

 

アクリル絵の具とリキテックスの違いって?

まずは、アクリル絵の具とリキッテクスの基本知識について見ていきましょう。

 

アクリル絵の具ってどんな絵の具?

アクリル絵の具は、水で薄められて乾くと耐水性になる便利な絵の具です。

発色がよくて、乾きが早くて、キャンバス・紙・木・石などいろいろな素材に使えます。

水溶性 描く時は、水で溶いて使用します。
耐水性 乾くと耐水性になり、重ね塗りが可能です。
速乾性 乾燥が早く、素早く作業が出来ます。
多様な表現 水加減によって、水彩画のようにも、油絵のようにも描ける。
素材への定着力 紙、キャンバス、木、石など多様な素材に描ける。

 

 

リキテックスには種類がたくさんある

リキテックスは、そのアクリル絵の具の中でも世界的に有名なブランドです。

プロから初心者まで幅広く愛されています。

もはや「アクリル絵の具=リキテックス」と言っても過言ではないかもしれません。

 

そんな「リキテックス」ですが、 とてもたくさんのバリエーション があります。

チューブタイプだけでも6種類もあります。

 

写真、左から

  • 1.レギュラータイプ(パーマネントライトブルー)
  • 2.ベーシックス(ウルトラマリンブルー)
  • 3.ソフトタイプ(ブリリアントブルー)
  • 4.ガッシュ・アクリリックプラス(ミディアムマゼンダ)
  • 5.ジェルパール(サンシャインイエロー)
  • 6.プライム(パーマネントサップグリーン)
  • 7.マーカー(チタニウムホワイト、カーボンブラック)

それぞれに粘度・ツヤ・発色などの違いがあります。

これ以外にも、インクタイプやスプレータイプがあります。

 

 

なぜ違いを知ることが大切なの?

アクリル絵の具は「どのような作品を描くか」で向き不向きが変わります。

違いを知ることで、「思った通りの表現」をしやすくなります。

シエル
7種類の絵の具を塗ってみたよ!
クッキー
次の章から詳しく見ていこう

 

 

リキテックスのアクリル絵の具7種類の違いを検証

リキテックスのアクリル絵の具7種類を使用して、その違いを見ていきます。

さきほど紹介した絵の具を使用して

「ペインティングナイフでの盛り、水なしの筆使用、水を少量、水を多め、白との混色」

を画用紙に出していきました。

試してみた感想も書いています。

 

1. レギュラータイプ

●左から、ペインティングナイフでの盛り、水なしの筆使用、水を少量、水を多め、白との混色。

 

最も基本的なプロ仕様のアクリル絵の具。

粘度が高く、コシのある描き心地です。

厚塗りしてもヒビ割れにくく、しっかりした発色

筆跡やナイフの跡も残しやすいので、立体的な表現にもぴったり。

 油絵のような重厚感が出せますし、水を多めにすると透明感も出ます。 

王道アクリル絵の具ですね!

京丸
思ったより「こってり」で扱いやすかったです。しっかり塗りたいときにピッタリだと思いました。

 

■リキテックスレギュラー

 

2. ベーシックス(Basics)

●左から、ペインティングナイフでの盛り、水なしの筆使用、水を少量、水を多め、白との混色。

 

価格が手頃で初心者にも人気のアクリル絵の具です。

ややマットな質感で、乾くと落ち着いたトーンになります。

発色は十分きれいで、下地づくりや練習用にもおすすめです。

京丸
レギュラーに比べて、ゆるいテクスチャーでした。広い範囲を塗るのに適してそうです。大きく空を描きたいときなどに良いですね!

 

■リキテックスベーシックス

 

3. ソフトタイプ(Soft Type)

●左から、ペインティングナイフでの盛り、水なしの筆使用、水を少量、水を多め、白との混色。

 

とろりとした質感で、なめらかに伸びるタイプ。

筆ムラが出にくく、繊細なグラデーションが作りやすいです。

にじみやすく水彩的な表現にも向いています。

軽いタッチで描けます。

重ね塗りしても透明感を保ちやすく、繊細な表現に最適。

京丸
ソフトというだけあって、とてもゆるく、ふたを開けた瞬間ボタッと絵の具を落としてしまいました。写真内ペインティングナイフの横下方に落ちている絵の具です。サラサラ描きたい時にいいかも!

 

■リキテックスソフトタイプ

 

4. ガッシュ・アクリリックプラス(Gouache Acrylics Plus)

●左から、ペインティングナイフでの盛り、水なしの筆使用、水を少量、水を多め、白との混色。

 

マットに仕上がるタイプで、イラストやデザイン画に人気のアクリル絵の具です。

乾くと光沢が消え、落ち着いた色味になります。

塗り重ねても下の色が透けにくいので、ポスターカラーのような描き方ができるので、

イラストにもおすすめです。

京丸
ソフトタイプほどではないですが、ほどよくなめらかなテクスチャーでした!ベタっと塗るのには適していると思います!

 

■リキテックスガッシュアクリリックプラス

 

 

5. ジェルパール(Gel Pearl)

●左から、ペインティングナイフでの盛り、水なしの筆使用、水を少量、水を多め、白との混色。

 

きらめくパール調のメディウム入りのアクリル絵の具です。

光の角度で色が変わり、幻想的な雰囲気を演出できます。

単体で使うのはもちろん、他のリキテックス絵の具と混ぜて使うと、

微妙な輝きの変化が楽しめます。

幻想的な光沢を取り入れられます。

京丸
ほんのりと上品な煌めきでした!この色は、夜空に浮かぶ月に使ったらきれいだなと思いました!猫の毛にも混ぜてみようかなと思います!

 

■リキテックスジェルパール

 

 

6. プライム(Prime)

●左から、ペインティングナイフでの盛り、水なしの筆使用、水を少量、水を多め、白との混色。

 

高濃度顔料で、わずかな量でも発色がとても強いのが特徴のアクリル絵の具です。

なめらかな描き心地で、プロフェッショナルなクオリティを求める人にも満足できるシリーズです。

 混色しても濁りにくい高性能 タイプ。

京丸
少量でもはっきりと発色します!なかなか渋い色を選んでしまったなと思っていたのですが、それでもツヤがバツグンです!テクスチャーはほどよく扱いやすいです!

 

■リキテックスプライム

 

 

7.マーカータイプ

●上側の下地、ガッシュ・アクリリックプラス。下側の下地、レギュラータイプ。

 

フタを開けたらすぐに描くことのできる画期的なアクリル絵の具です。

私は今回、初めてこのリキッテクスのマーカーを試したのですが、

 かなりの衝撃でした! 

描きながら、これがアクリル絵の具だなんて信じられない気持ちでいっぱいでした。

カーボンブラックの方は、マーカーで描いたというのが全く感じられない仕上がりです。

絵の具がキレイにピタッと密着している感じです。

チタニウムホワイトの方は、ペン跡が残る感じはありますが、使いどころを押さえれば、とても便利に活用できると思いました。

京丸
猫の目の輪郭線を強調したいときや、仕上げの瞳の光にも使えるなと思いました!

 

■リキテックスマーカー

 

 

アクリル絵の具・リキテックスの違いを生かすコツ

リキッテクスのアクリル絵の具の違いについて検証してきました。

では、その違い活かすのには、どうしていけばいいでしょうか。

様々な角度から、見ていきましょう。

 

仕上がりのツヤで選ぶ

ツヤあり レギュラー、プライム
マット ベーシックス、ガッシュ・アクリリックプラス
クッキー
わたしはツヤツヤがいいなぁ

 

描き心地で選ぶ

こってり レギュラー
なめらか ソフトタイプ
さらっと軽い ベーシックス
シエル
ぼくはこってり派!

 

特別な効果を楽しみたいなら

輝きが欲しい ジェルパール
高発色で作品を仕上げたい プライム
クッキー
キラキラが欲しい

 

目的に合わせて選ぼう

油絵風 レギュラー
優しい雰囲気 ベーシックス、ソフトタイプ
デザインやイラスト ガッシュ・アクリリックプラス
輝き重視 ジェルパール
プロ仕様の高発色 プライム
気軽にペン画風 マーカー

京丸
可能性が広がる!

 

↓アクリル絵の具の簡単アートについてはこちら。

アクリル絵の具アートが簡単にできる!初心者でも楽しめる8つの方法

 

↓アクリル絵の具の使い方:初心者さん向けの記事はこちら。

アクリル絵の具の使い方を知りたい!初心者さん向けに優しく解説

 

 

まとめ|リキテックスの「違い」を体感しよう

アクリル絵の具の特徴、リキッテクスの基本情報についてポイントを押さえました。

それから、アクリル絵の具・リキテックスの7種類について、それぞれの違い・特徴を見てきました。

本当にバラエティに富んだ絵の具が揃っていることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

さらに、アクリル絵の具・リキテックスの選び方のコツも提案してきました。

 

リキッテクスの絵の具は、それぞれがまるで性格の違う絵の具

ツヤのあるもの、マットなもの、キラキラ光るもの──

京丸
違いを知ることで、作品の表情を変えることが出来ます!

 

 「同じリキテックスでも、絵の雰囲気がこんなに変わるんだ!」 

ぜひ実際に試して、その違いを体感してみてください。

そして、 楽しい絵描きライフ をおくりましょう!

 

 

リキッテクス・アクリル絵の具
違いを知って、絵の具を選べば、表現の幅が広がります!

 

 

 

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