こんにちは!
元看護師のアクリル画家、松井京丸です。
2匹の愛猫と暮らしながら、癒しと解放をテーマに制作活動をしています。
↑『瞬きのあいだ』(アクリル絵の具)
アクリル絵の具をこれから始めたい場合 「まずは100均でそろえたいな」 と考える人って、多いのではないかと思います。

特にダイソーとセリアは店舗も多いし、手軽に買えて種類も豊富です。
それゆえに「どっちが描きやすいの?」「発色や伸びは違う?」と迷う人も多いでしょう。
本記事では、毎日アクリル絵の具を扱うプロの画家としての知見と、
元看護師ならではの実験的・科学的な視点から、
100均で買えるダイソーとセリアのアクリル絵の具を徹底比較し、特徴、使い心地、品質、初心者に向いている選び方をわかりやすくまとめました。
ちなみに、キャンドゥのアクリル絵の具はセリアと同じ商品のため、
本記事ではダイソーとセリアの比較に絞っています。
この記事はこのような方のお役に立てるものとなっています。
それでは、よろしくお願いします。
【知識】100均アクリル絵の具の特徴と基本情報
まずは100均アクリル絵の具の特徴を見ていきましょう。
100均アクリル絵の具とは
アクリル絵の具は水で薄めて描け、乾くと耐水性になる絵の具です。
紙以外にも、木材、石、ガラス、プラスチック、布など幅広い素材に使えるのが特長です。
100均のアクリル絵の具は、手軽に購入できるので
まずはお試しで使ってみたい人や、気軽に作品を作りたい人に最適です。

価格と入手しやすさ
ダイソー、セリアともに100均価格で購入できます。
ダイソーには大容量タイプもあり、コスパ重視の人に向いています。
ダイソーもセリアも店舗数が多く、在庫が比較的安定しているため手に入れやすい点もメリットです。
しかし、すべての商品がいつもそろっているという訳ではなく、
欲しい色が出向いた店舗には置いていないこともあるので注意です。
カラーバリエーションの傾向
ダイソーは定番色からメタリック、蛍光色まで幅広い展開があります。
セリアは基本色が中心で、色味が自然で扱いやすい印象です。
どちらも必要最低限の色はそろっています。

【ダイソー】100均ダイソーのアクリル絵の具の特徴
まずは100均ダイソーのアクリル絵の具について見ていきましょう。
ダイソー・アクリル絵の具:発色と質感
■↑こちらダイソーのアクリル絵の具を出したものです。
ダイソーのアクリル絵の具は発色が強めで、塗った時の色がしっかり出やすい傾向があります。
とろりとしたゆるめのテクスチャで、塗り広げやすい特徴があります。
メタリックカラー、パールカラーは薄つきなので、混ぜたり重ねたりするのがいいかなと思います。

ダイソー・アクリル絵の具:種類とラインナップ
ダイソーは種類が豊富で、基本カラー、メタリックカラー、パールカラー、大容量タイプなど幅広く展開されています。
特にメタリックカラーは人気で、手軽に作品にアクセントをつけたい時に便利です。
ダイソー・アクリル絵の具:どんな人に向いているか
発色を重視したい人、しっかり塗りたい人、素材アートを楽しみたい人に向いています。
特に初心者で 「塗っていて楽しい」「色がきれいに見えること」を重視する人 には扱いやすいでしょう。
■↓100均ダイソーのアクリル絵の具について詳しい記事はこちらです。
【セリア】100均セリアのアクリル絵の具の特徴
つぎは、100均セリアのアクリル絵の具について見ていきましょう。
セリア・アクリル絵の具:発色と質感
■↑こちらは100均セリアのアクリル絵の具を塗ったものです。
セリアのアクリル絵の具は伸びがよく、なめらかな塗り心地が特長です。
発色は自然で落ち着いた色味が多く、薄塗りでもきれいに広がります。
扱いやすさという点では初心者向けと言えます。
セリア・アクリル絵の具:色味の傾向
全体的にニュートラルで、インテリアやナチュラル系アートに使いやすい色がそろっています。
絵本風、やさしいタッチ、淡い色合いの作品と相性が良いです。

セリア・アクリル絵の具:どんな人に向いているか
筆跡のムラを出したくない人、柔らかい雰囲気の絵を描きたい人、
薄塗りや重ね塗りのなじみを重視する人に向いています。
扱いやすいため、アクリル絵の具を初めて使う人にもおすすめです。
■↓こちらは100均セリアのアクリル絵の具について詳しく書いた記事です。
【比較】ダイソーとセリアのアクリル絵の具の違い
それでは、ダイソーとセリアのアクリル絵の具について、比較していきましょう。
ダイソーvsセリア:発色の違い
■↑左側がダイソー、右側がセリアです。(赤、青、黄、緑、ゴールド)
ベッタリと塗りつぶすのが得意 グラデーションしやすい
発色の違い
向いている画風
ダイソー
鮮やかで力強い発色
イラストやポップなデザイン
セリア
自然で落ち着いた発色
淡色やナチュラル、北欧系テイスト
ダイソーvsセリア:伸びとテクスチャーの違い
なめらかなテクスチャー チューブのフタを開けた時に飛び出しそうなほど、ゆるいです 水なしでも濡れるので、濃いめの仕上がりにしたいときに使える かためのテクスチャーですが、水を足すと伸びます ニュアンスを出しやすい 混色はナイフがあった方がいいかも
テクスチャーの違い
向いている画風
ダイソー
とてもゆるく
平塗りに向いている
セリア
しっかりしているが伸びは良い
グラデーションや重ね塗り
ダイソーvsセリア:乾燥スピードの違い
| 比較項目 | ダイソー (DAISO) | セリア (Seria) |
| 乾燥スピード | 早い(やや爆速) | 普通(ダイソーより少し遅い) |
| 乾く様子の特徴 |
・水分が抜けるのが早い
・表面から一気にマットに固まる |
・樹脂の粘りがある分、じんわり乾く
・乾く途中も少しツヤ感が残る |
| 描き心地への影響 |
【メリット】
重ね塗りがスピーディにできる
【デメリット】
パレット上で乾きやすく、グラデーションのぼかしが難しい |
【メリット】
画面上で色を馴染ませたり、混色(ぼかし)する時間が稼げる
【デメリット】
分厚く塗ると完全乾燥まで少し時間がかかる |
-
とにかくテンポよく重ね塗りをしたい・下塗りをすぐ乾かしたい時 → ダイソー (乾燥が早いので、次の工程にすぐ移れる!)
-
グラデーションやぼかし表現をじっくり描きたい時 → セリア (ダイソーより乾きが少し穏やかなので、画面上で色が馴染ませやすい!)
ダイソーvsセリア:耐久性・耐光性の違い
【耐久性(剥がれにくさ・塗り重ね)】
-
ダイソー: さらっと水に溶けやすく塗りやすい反面、乾燥したあとの塗膜は「パウダリー(少し粉っぽいマット感)」になります。そのため、キャンバスを曲げたり、厚塗りした上からさらに塗ったりすると、下地ごとパリッと剥がれてしまうことがあります。
-
セリア: 絵の具自体に「樹脂っぽさ(ツヤと粘り)」があります。しっかり固まると表面が保護されたようになり、ひび割れや衝撃での剥がれにはセリアの方がやや強いです。
【耐光性(色あせのしやすさ)】
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どちらも日光には弱い: リキテックスなどの専門メーカー品は「高級な単一顔料」を使っているため何十年も色あせませんが、100均のものはコストを抑えるために染料や体質顔料が混ざっています。
-
そのため、ダイソー・セリアともに直射日光が当たる部屋に飾っておくと、数ヶ月〜1年程度で全体的に色が褪せて(薄くなって)きます。特に日光に弱いのはピンク、紫、イエロー系です。
どちらの絵の具を使う場合でも、仕上げに「バーニッシュ(アクリル用の保護ワニス)」をサッとスプレーしておくと、紫外線による色あせやホコリ・湿気からの劣化をかなり防ぐことができます!
実際にボクが3年前に描いた100均アクリル絵の具の作品を見返してみると、赤系の色がやや退色しているのを確認しました。 これは顔料の含有量が専門メーカーのものより少ないことが影響していると考えられます。 長期保存を前提にした作品には向かないので、練習用・下絵用と割り切って使うのがおすすめです。
ダイソーvsセリア:容量と使い勝手の違い
■↑左側がダイソー、右側がセリア。
大容量タイプがあり、使用量が多い人に向く。 小さな作品を描きたい人に向いている。
ダイソー
基本のチューブタイプは 30ml入り 。
セリア
基本のチューブタイプは 20ml入り 。
基本のチューブ容量が、ダイソーが30ml入り、セリアが20ml入りです。
大きな画面にたくさんの絵の具を使いたい場合はダイソーが、
小さめ作品を描きたい人にはセリアが向いてそうです。
【注意】アクリル絵の具・初心者におすすめの選び方
では、初心者さんも迷わない100均ダイソー・セリアのアクリル絵の具の選び方を見ていきましょう。
アクリル絵の具でまずそろえるべき色
白、黒、赤、青、黄の基本5色があれば混色でほとんどの色が作れます。
迷った場合は、白と黒に加えて好みの色1〜2色から始めると良いでしょう。
■↓アクリル絵の具を実際に混色して表を作りました。色を作る時にぜひ参考にしてください
失敗しない追加アイテム
■↓ダイソーで購入したアクリル絵の具といろいろな画材です。
ダイソーにはパレットや筆の種類も多く迷ってしまうほどでした。
初心者セットとしてまとめ買いしやすい環境が整っています。
■↓セリアの絵の具売り場の様子です。アクリル絵の具だけでなく、水彩絵の具やガッシュもあり、筆もたくさん置いてありました。
■↓ダイソーにもセリアにもこのようなキャンバスボードがいろいろなサイズ展開で置いてありました。
初心者が避けたい失敗
絵の具を出しすぎる、筆を長時間放置することは避けるように注意しましょう。
アクリル絵の具はすぐに乾きます。そして乾くと固まってしまいます。
使った筆はこまめに水につけたり洗ったりしましょう。パレットが乾きそうになったら水スプレーをすると良いです。

【Q & A】100均ダイソーvsセリア・アクリル絵の具比較:質問コーナー

Q1:100均のアクリル絵の具はプロも使える?
A:用途によります。
練習、下絵、クラフト作品には十分使えますが、
長期保存する作品や販売作品には専門メーカーのものが安心 です。
●↓リキッテクスプライム
発色と透明感が抜群で、退色も少ない信頼できる絵の具です。
バニーコルアート :鮮やかな発色とリキテックスの多様な質感が魅力。
ターレンスジャパン :アムステルダムなど、大作にも挑めるコスパと品質。
Q2:アクリル絵の具を乾きにくくする方法はある?
A:工夫できる方法はあります。
パレットには少量ずつ出し、水スプレーをかける、またはウェットパレットを使用すると乾きが遅くなります。
描いている途中で画面が乾きが気になる場合は、水スプレーをかけましょう。
また、グラデーションを描く時など、特にすぐに乾いてほしくないときは、「リターダー」というメディウムを混ぜると良いです。
ただ混ぜるだけで簡単ですし、描き味もほとんど変わりませんので、試してみてください。

●↓リターダー
Q3:アクリル絵の具は布に描いて洗っても落ちない?
A:洗濯には弱い場合があります。
布専用メディウムを併用すると耐久性が上がります。
アクリル絵の具とファブリックメディウムを1:1で混ぜるだけです。
描き心地も色味もそんなに変わらないので、興味があったらぜひ挑戦してみてください。
●ターナーファブリックメディウム
■↓アクリル絵の具で布を染めるやり方について詳しい記事はこちらです。
■↓ダイソーのアクリル絵の具を使って布染め実験をした記事です。参考にしてみてください。
【まとめ】100均アクリル絵の具の違いを知って楽しもう!
100均アクリル絵の具比較として【ダイソーvsセリア】を見てきました。
同じ100均アクリル絵の具でも、ダイソーとセリアでは少し違いがありました。
ダイソーは発色や伸びがよく平塗り向き、
セリアは落ち着いた色合いで扱いやすいという特徴があります。
自分が、どんな風に描いていきたいかな?と考えて選ぶのも良いし、
このお店が近所にあるから!という理由で選んでもいいと思います。
そして、実際に使っみて「もっとこんなのが欲しい!」
と思ったら、また別のを試したらいいと思います。
その積み重ねで、自分だけの表現が生まれて来るのではないかと思うのです。

まずは、気になる色を選んで使ってみましょう。
そして、 楽しい絵描きライフ を送りましょう!
■↓絵の具と画材が揃ったら、猫の絵を描いてみませんか?順を追って描ける5ステップの方法を紹介しています。ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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