こんにちは!
猫を愛するアクリル画家、松井京丸です。
↑「夜空を飛ぶ猫」
今回は100均セリアのアクリル絵の具を検証していきます。
100円ショップは、本当にいろいろな物が置いてあって、それらが全部100円というのがすごいですよね。

今回、 セリアのアクリル絵の具 をいくつかの店舗を回って探してみましたが、
その品ぞろえの豊富さに驚きました。
アクリル絵の具だけでなく、絵を描くための道具の数々がたくさん置いてあって感激しました。
ミニイーゼルや額縁などは、色や材質の違うものがたくさんあって、見ているだけでも楽しめました。

この記事はこんな方に向けて書いています。
●アクリル絵の具の特徴を知りたい
●セリアのアクリル絵の具の特徴を知りたい
●セリアのアクリル絵の具を使って絵を描いてみたい
それでは、よろしくお願いします!
アクリル絵の具とは?
そもそも、アクリル絵の具ってなんでしょうか?
アクリル絵の具はとても魅力的な画材です。
ほとんど匂いも気にならなくて、水で溶いて描けるので、気軽に家で絵画を楽しむことが出来ます。
本格的な絵の具をいきなり買うのはハードルが高いな、という場合は100円ショップにもアクリル絵の具が売っています。
まずはアクリル絵の具の特徴を知って、楽しく取り組んでみましょう。
アクリル絵の具って何?
アクリル絵の具は「水で溶けるけど、乾くと水に溶けなくなる」 という特殊な絵の具です。
1940年代に登場した比較的新しい絵の具で、プロの画家からクラフト作家、趣味で絵を描く人まで幅広く愛用されています。
アクリルというのは「アクリル樹脂」のこと。
アクリル絵の具は、展色剤という顔料を固着させる媒体に「アクリル樹脂」を使った水彩絵の具です。
これが水に溶けた状態でチューブに入っていて、乾くとプラスチックみたいに固まります。
だから、すごく丈夫で水にも強くなるのです。
アクリル絵の具の特徴
| 発色が良い | ツヤあり、マットなど仕上がりを選べる |
| 耐水性 | 乾くと耐水性になる |
| 速乾性 | すぐに乾くので重ね塗りなども早く出来る |
| 多様な表現が可能 | 水加減だけでも幅広い表現が可能 |
| いろんな素材に描ける | 紙、木材、布、プラスチック、石、キャンバスなどいろいろな素材に描ける |
まず、 アクリル絵の具は発色がすごく鮮やか です。
透明感のある色から、しっかりとした不透明な色まで出すことが出来ます。
色を重ねたり混ぜたりもしやすい。
乾くのがとても速いというのも大きなポイントです。
数分で乾くこともあるので、次の色をすぐ重ねられて、作業がテンポよく進められます。
ドライヤーを使えば、さらにスピードアップが出来ます。
でもそのぶん、筆やパレットについた絵の具を放置しているとすぐに固まってしまうので、使ったらすぐ洗うことが大事。
また、紙だけではなく、布、木、ガラス、プラスチック、石、キャンバスなど、いろんな素材に描けるのも大きな魅力です。
DIYやクラフトにもぴったり。
アクリル絵の具を使う時の注意点
アクリル絵の具は、乾くと基本的に「水で落ちない」です。
使用後の筆やパレットを放っておくと、絵の具がカピカピに固まって取れなくなることもあります。
使い終わったらすぐに洗うのが大切。
あと、服についたら落ちにくいので、汚れてもいい服を着て描くのがおすすめ。
壁や床もガードしておくと安心です。
服についてしまったアクリル絵の具を取る方法は、こちらの記事で紹介しています。
100均セリアのアクリル絵の具の特徴
100円ショップのセリアでは、初心者さん向けのアクリル絵の具が手に入ります。

セリアでのアクリル絵の具のラインナップ
セリアでは、「アクリル絵の具」としていくつかバリエーションが見られます。
セリアのアクリル絵の具の種類
| アクリルカラー | 基本カラーを揃えたもの。乾燥が早く、紙・木・プラスチック・ガラスなどへ描けます |
| 透明樹脂絵の具 | 金属調やパステルカラーなどもあります |
| アクリルガッシュ | 不透明でマットな質感になるタイプ |
セリアのアクリル絵の具のスペック
| 値段 | 100円(+税) |
| 容量 | 約20~30ml程度 |
| 色数 | ベーシックカラー、パステルカラー、メタリックカラー |
| 発色 | 割と良いが少し薄目の色もある、重ね塗りで対応できる |
| 質感 | 基本的にマット系で、ツヤはない |
セリアでアクリル絵の具を購入するときに気をつけること

セリアでは、画材・文具コーナーの一角に「絵の具」コーナーがあって、そこに水彩・アクリル絵の具が並んでいることが多いです。
実際に見に行った店舗も、そのような配置になっていました。
ただし、店舗ごとに在庫・種類差が大きいようで、行った店舗すべて品ぞろえはまちまちでした。
セリア店舗を3件まわってみましたが、全ての色が揃っている店舗はなかったです。
どこも何らかの色が品切れになっていました。
アクリル絵の具を探す場合は、見つけたらそこで買ってしまう方がいい かもしれません。
または、あらかじめ、セリアの中でも 「大型店舗」 と呼ばれるショップに行くと、品ぞろえは豊富かと思います。
セリアのアクリル絵の具のメリット・デメリット
良いところ
●発色が割ときれい、淡い色だが味わいがある。
●薄塗りやグラデーションが割と表現できる。
●不透明にしたいときは、数回の重ね塗りで透けにくくなる。
●なんといってもコストが抑えられる 。
●気軽に絵画創作を始めること ができる。
注意・デメリット・限界
●発色の「深み」や「濃さ」ではプロ用には劣る。
●絵の具が分離しているものがあったという報告もある。
●淡い色は何度か重ね塗りしないと下地が透ける場合あり。
●店舗によって在庫や種類がまちまち 。欲しい色やタイプがないことも多い。
セリアで揃えられるアクリル画グッズ
セリアには様々な絵画用のグッズが置いてあります。
↑アクリル絵の具
筆(平筆・丸筆のセットなど種類豊富)
パレット(プラ製や紙製)
水入れ
画用紙
スケッチブック(サイズもいろいろ)
↑キャンバスボード(F0~F3サイズくらい、写真はスクエアタイプ)
イーゼル(ミニサイズが豊富)
額縁
ニス・ジェッソ(置いている店舗もある)
↑筆スタンド。収納にも使えるし、逆さにつるすと洗った後の乾燥用として使えます。
セリアのアクリル絵の具はおすすめ?
こんな人におすすめ!
●はじめて アクリル画に挑戦する人
●コスパ重視 で道具を揃えたい人
●気軽に クラフトやDIYに使いたい人
こんな人にはちょっと物足りないかも?
●プロ志向の人(発色や伸びが物足りないかも)
●絵を販売する人
●保存性が超大事な人
100均セリアのアクリル絵の具・使い方ガイド
セリアのアクリル絵の具は、100円とは思えないくらい優秀な部分もありますが、使い方を理解して工夫することがすごく大事です。
特に、「薄く塗って重ねる」「水で調整する」「早めに洗う」この3つを意識するだけで、作品の仕上がりが断然変わってきます。
セリアのアクリル絵の具・色の紹介
購入してきたセリアのアクリル絵の具を、実際に画用紙に出してみます。



金色はちょっとわかりにくいけど、よーーーく見ると金色っぽい!
比較するために、普段使っているリキテックスとアムステルダムの絵の具でも試してみます。
なるべく似たような色の絵の具になるようにしました。



比べてみると、色の深みや絵の具の伸びはリキテックスに軍配があがりました。
しかし、セリアのアクリル絵の具が決して劣っているわけではなく、
むしろ発色も良く、コスパの良さから思いっきり使えるところもあり、
とても使いやすい絵の具だと思いました。
ここまでちゃんとした絵の具だったということが正直、意外でした。
100均って、進化しているんですね。
セリアのアクリル絵の具・使い方
具体的なセリアのアクリル絵の具の使い方を紹介していきます
よく振る!よく混ぜる!
セリアのアクリル絵の具は、顔料と液体が分離していることがあります。
使う前に、チューブをしっかり振る or 絞り出してからよく混ぜることが大事。
これでムラを防げます。
下地(素材)を整える
木材・布・紙・プラスチックなど、いろんなものに描けますが、できれば下地に少し手を加えると発色&定着が良くなります。
| 木や紙 | ざらつきがあると塗りやすい |
| プラスチック | 軽く紙やすりをかけてから |
| 布 | 洗ってのりを落とし、布用メディウムを混ぜると色落ちしにくい |
| 下地のジェッソ | 下地材があるとさらに発色アップ!(100均にも売っている店舗あり) |
一度に厚塗りしない
セリアのアクリル絵の具は、安価なぶん、厚塗りしすぎると乾くのにムラが出たり、割れやすくなったりすることも。
薄く塗って、乾かして、重ね塗りするのがきれいに仕上げるコツです!
白や明るい色は重ね塗りでカバー力アップ
特に白、黄色、パステルカラーなどの明るい色は、下地が透けやすい傾向があります。
2〜5回くらい重ね塗りすることで、ちゃんと色がのるようになります。
水で調整しながら塗る
セリアのアクリル絵の具は、やや「重たくて粘度がある」感じです。
水を少し混ぜることで、伸びが良くなり、ムラも減らすことが出来ます。
ただし、入れすぎると薄すぎて定着しなくなるので、様子を見ながら少しずつ調整してください。
筆はこまめに洗う!乾く前に!
アクリル絵の具は乾くと水では落ちないので、筆やパレットは使ったらすぐ水につけるか、その都度洗うのが必須。
特に細い筆やナイロン筆は、乾くとダメになりやすいです。
乾く前にぼかし・にじみ技法を使う
アクリル絵の具でも水を使えば、水彩風のぼかしやグラデーションができます。
ただし乾くのが速いので、「塗ったらすぐぼかす」が鉄則!
筆に水を含ませて、色と色の境目をさっとなぞるときれいなぼかしになります。
仕上げにニスを使うと◎
完成した作品に透明ニスを塗ると、 発色がさらに引き立つ し、摩擦や汚れからも守ってくれます。
絵を描く以外にも使えるの?
もちろん、絵を描く以外にも、いろいろなことに使えます。
●ミニキャンバスアート。セリアで売っているミニイーゼルと一緒に飾ることができます。小さいからすぐに仕上がって、とても楽しい。
●木製の小物リメイク。トレイ、箱、マグネットなど身近な物にペイント。
● 拾ってきた小石 に絵を描いてみる。
●服やトートバックにイラストを描いてオリジナル作品を作る。
まとめ:100均セリアのアクリル絵の具を使ってみたい方へ
アクリル絵の具は、使ってみると本当に楽しいです
100均セリアのものでも、工夫次第でかわいい作品がいっぱい作れるし、
失敗しても気軽に試せるから 練習にぴったり!
今回、初めてセリアのアクリル絵の具を使ってみましたが、予想以上に優秀で驚きました。

新しく試したい技法なども、じゃんじゃん試していけるので最高ですね。
100均セリアのアクリル絵の具で気軽にアクリル画を始めましょう!
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