※このサイトはアフィリエイト広告を利用しています。

↑『瞬きのあいだ』(アクリル絵の具)
「アクリル絵の具で綺麗な空を描きたいのに、グラデーションがムラになってしまう…」
「色が混ざる前に乾いてしまって、筆の跡が残ってガタガタになる…」
そんな悩みを持っていませんか?
実は、アクリル絵の具でグラデーションがうまくいかない原因の9割は、
あなたの技術不足ではなく、「アクリル絵の具の乾燥の速さ」にあります。
この壁さえ乗り越えれば、アクリル絵の具は誰よりも自由に、何度でもやり直せる魔法の画材に変わります。
この記事では、元看護師であり、現在はアクリル画家として活動する私が、
「難しい技法を使わずに、3色だけで描く癒やしのグラデーション」のやり方を徹底解説します。
この記事を読んで実践すれば、いろんな色のグラデーションを活用して、
あなた好みの癒しのアクリル画を描くことが出来るようになります。
最後には、グラデーションの背景に簡単な「猫のシルエット」を入れて、
心が整うアートを完成 させましょう!
- ムラにならない「乾燥対策」と道具の選び方
- 3色・3ステップで描くグラデーションの実践手順
- 失敗しても大丈夫!簡単なリカバリー方法
- 心を癒やす「猫シルエット」の描き方
それでは、よろしくお願いします。
アクリル絵の具グラデーションに役立つ道具
アクリル絵の具最大のメリットである「速乾性」は、グラデーションにおいては最大の敵になります。
綺麗なぼかしを作るためには、「画面上で絵の具が濡れている時間」を長くすることが唯一の解決策です。
まずは、道具選びで勝負の8割が決まると言っても過言ではありません。
強力な助っ人になる道具を見ていきましょう!
リターダー(遅延剤)
プロが滑らかな空を描けるのは、絵の具の乾燥を遅らせるメディウム(添加剤)=リターダーを上手く使っているからです。
- 水だけを使う: 筆の滑りを良くしますが、入れすぎると絵の具がシャバシャバになり、色が薄まってムラの原因になります。
- リターダー(遅乾剤)を活用: 絵の具に数滴混ぜるだけで、乾燥時間を延ばし、ゆっくりと色を混ぜ合わせる余裕が生まれます。
水だけで頑張ろうとせず、リターダーに頼るのが成功への近道です。
水を入れすぎるとアクリル絵の具の定着力が弱まり、弾いてしまったり、乾いた後に剥がれやすくなったりします。水は「筆を湿らせる程度」にするのがコツです。
■↑愛用しているリターダー(ターナーU-35)と水スプレーです。

●↓リターダー
水スプレー
画面が乾く前にすかさずシュッとスプレーします。
100均の化粧水スプレーボトルに水を入れただけの物です。

筆と刷毛(ハケ)
グラデーションに「硬い豚毛」の筆は向きません。筆跡が強く残ってしまうからです。
おすすめは、以下の特徴を持つ筆です。
ナイロン製平筆
コシがありつつ、毛先が繊細なもの。
刷毛(はけ)
画面全体を大きくぼかす時に必須。100円ショップのDIY用ではなく、画材用の抜け毛が少ないものを選びましょう。
■↑愛用の筆たちです。グラデーションでは手前のナイロン筆と上から二番目の刷毛を使います。
●↓インターロン(ナイロン平筆)
●↓刷毛

【実践】基本のグラデーションのやり方!3色3ステップ
では、実際に描いてみましょう。
3本のアクリル絵の具だけ を使って、 簡単3ステップ で、綺麗な癒しの空グラデーションを作ります。
3色だけ
白、黒、青
簡単3ステップ
■↑グラデーション【3色3ステップ】完成写真
■↑こちらの動画では詳しくグラデーションのやり方を解説しています。参考にしてくださいね!
道具の紹介
今回、使用した道具です。
黒(アムステルダム・オキサイドブラック) 青(リキテックスベーシックス・ウルトラマリンブルー) KAWACHI刷毛No.15
アクリル絵の具
白(アムステルダム・チタニウムホワイト)
筆、刷毛
インターロン平筆18号
キャンバス
ホルベイン ボールドキャンバス(キャンバスボード)
リターダー
ターナー U-35 リターダー
水スプレー
ダイソー
本格的なキャンバスでなくても、キャンバスボードなら薄いのに丈夫で練習にも便利だし、手軽なインテリア作品にも使えます!
●↓アクリル絵の具(アムステルダム)
●↓アクリル絵の具(リキテックスベーシックス)
●↓キャンバスボード(ホルベイン・ボールドキャンバス)
ステップ1:色づくり
パレットに色を作っていきます。3色の青を作ります。
リターダーも混ぜます。絵の具に対して1割くらいの量を混ぜます。
濃い青
青:黒=10:1 +リターダー
青
青そのまま +リターダー
水色
青:白=1:1 +リターダー

ステップ2:濃い色から順にざっくりと画面に置く
作った色をキャンバスに塗っていきます。
- キャンバス全体に水スプレーをします。
- キャンバスの上部に「濃い青」を塗ります。
- その下に「青」を塗ります。濃い青と少し重なるくらいです。
- 一番下に「水色」を塗ります。青と少し重なるくらいです。
この段階では、境目がくっきりしていても大丈夫です。
「三色団子」のように色が置かれていればOKです。

ステップ3:乾いた清潔な筆で「境界線」を優しくなでる
ここが最大のポイントです!
色を塗った筆とは別に、「乾いた綺麗な筆(または刷毛)」を用意してください。
色の境目を、乾いた筆で左右に優しく、小刻みに往復させます。
これを「ハッチング」や「ブレンディング」と呼びます。
筆に絵の具がついてきたら、新しい筆に変えるか、
こまめに洗って雑巾とキッチンペーパーで拭き取ってください。
汚れた筆で触り続けると、色が濁ってしまいます。
画面上で隣り合う色同士を筆でなじませて、境界線をなくす技法のこと。筆圧を弱くして、フェザー(羽)タッチで撫でるのがポイントです。
アクリル絵の具グラデーションの注意点
ある程度色が混ざって綺麗に見えたら、そこでストップ!
「あ、ここも気になる…」と触りすぎると、半乾きの絵の具が剥がれてしまい、取り返しのつかないムラになります。
80点くらいの出来でも、乾いてから見ると意外と綺麗に馴染んでいるものです。
アクリル絵の具は乾き始めると粘りが出ます。この時に筆で触ると、せっかくのグラデーションがボロボロと剥がれてしまうので、ぐっと我慢しましょう。

【応用】癒しのグラデーション空と猫!3ステップ
綺麗なグラデーションができたら、最後に「猫」を登場させましょう。
複雑な毛並みを描かなくても、シルエット(影)にするだけで、プロっぽい作品に仕上がります。
■↑グラデーション背景にシルエット猫の完成画像。
ステップ1:草むらのシルエットを描く
背景のグラデーションがしっかり乾いていることを確認してから描いていきましょう。
黒を使って、画面の手前に草むらのシルエットを描きます。
一気に遠近感が出て、絵画の風情が出ます!
ステップ2:猫のシルエットを描く
黒のアクリル絵の具を使って、猫の後ろ姿や、伸びをしている横顔を描いてみましょう。
今回は、伸びをしている猫を描いてみました。
シルエットなら、形が少し歪んでも「愛嬌」に見えるので不思議です。
ステップ3:空に星をちりばめる
仕上げに、グラデーションの上部分にスパッタリングをして星空にしてみましょう。
白の絵の具を多めの水で溶いて、豚毛や歯ブラシなどの硬い毛で取って
画面の上で指ではじきます。
突然、物語性が表れてきましたね。

■↓【3色3ステップ】アクリル絵の具で青空の風景画を描くことを解説しています。こちらも参考にしてみてください。
失敗しても大丈夫!よくある悩みとリカバリー方法
「あ!失敗した!」と思っても、落ち込まないでください。
水彩画と違って、アクリル絵の具は「乾けば上から塗りつぶせる」画材です。
筆跡が残ってしまった時の「重ね塗り」修正テクニック
筆後が残ってしまったら、一度乾かしてから、もう一度同じ手順で上から薄く絵の具を重ねてみてください(グレージング技法)。
下のムラがフィルターを通したように柔らかくなり、逆に深みのある美しい空になります。
乾いたら、何度でも塗り重ねられるのがアクリル絵の具の強みです。
■↓グラデーションを1回だけ塗った状態。
■↓乾いてから、塗りなおしをした状態。

「失敗を恐れずに描く」マインドセット
絵を描くことは、テストではありません。正解も不正解もないのです。
「あ、なんかちがうな?」と思ったら、乾かしてからまた描けばいいだけ。
看護師時代、失敗は許されない環境でした。アクリル画を描くということは何度でもやり直せる……実は、その「許される感覚」にボク自身も癒やされていたのです。
試せば試すほど面白くなる
アクリル絵の具も、様々な画材も、 どんどん試しているうちにコツがつかめてくる ものです。
最初は、真っ白なキャンバスに絵の具をおそるおそる塗っていたのが
そこに色を乗せるのが楽しくて仕方なくなります。
でも最初はいったい何をしたらいいのか?わからなくなったりもします。
そんな時は、下の記事を参考にして、いろいろな絵の具の使い方を試してみてください。
だんだん、あなたと絵の具との距離が縮まり、肩の力も抜けて来ると思います。
■↓初めてさんはとにかくアクリル絵の具を使っていろいろなことをやってみよう!という記事です。ぜひ参考にしていただいて、絵の具の楽しさを知ってほしいです。
色彩心理で選ぶ「心が整う」色の組み合わせ
色選びで悩んだり、迷ったりしたら、
今の気分や、欲しい気持ちを選んでみるのも面白いですよ!
今回は「青」を使いましたが、選ぶ色によって心の整い方が変わります。
- ブルー: 高ぶった神経を鎮め、集中力を高める。冷静さと安らぎを取り戻す色。
- オレンジ:楽しい気分、前向きになりたい、自由な発想、心を温める効果。
- ピンク: 愛情、優しさ、癒しを与える、安心感や多幸感をもたらす。
- グリーン:自然を連想させ、リラックスと安定感を与えます。

【Q & A】アクリル絵の具グラデーションのやり方について
ここでは、初心者の方からよくいただく質問に、アクリル画家の視点でお答えします。

Q1. 100円ショップのアクリル絵の具でもグラデーションはできますか?
A. はい、練習用なら十分に楽しめます!
最近の100円ショップの絵の具は品質が上がっているので、まずは気軽に始めてみたいという方にはぴったりです。
ただし、画材メーカーの絵の具に比べると「顔料(色の素)」が少なめなので、少し伸びが悪かったり、色が薄く感じたりすることがあるかもしれません。

■↓100均アクリル絵の具を比較検証しています。参考にしてみてください。
Q2. 乾いた後に、色が思っていたより濃くなってしまったのですが?
A. それは「カラーシフト」というアクリル絵の具の性質です。
アクリル絵の具は、濡れている時よりも乾いた時の方が色が少し濃く(暗く)なる性質があります。
グラデーションを作る時は、パレットの上で「ちょっと明るすぎるかな?」と思うくらいの色を作っておくと、乾いた時にちょうどいい色味になりますよ。
アクリル樹脂のエマルションが乾いて透明になることで、中の顔料の色が鮮明になり、結果として色が濃く見える現象です。
Q3. 色が濁って汚くなってしまいます。どうしたらいい?
A. 筆を洗う回数を増やしてみてください。
グラデーションをしていて色が濁る原因の多くは、筆に前の色が残ったまま次の色を触ってしまうことです。
面倒でも、こまめに筆を洗い、雑巾で水分と汚れをしっかり拭き取ってから次の作業に移るだけで、驚くほど色が澄んできます。

【まとめ】グラデーションは何度もやり直せる自由な技法
アクリル絵の具のグラデーションは、コツさえ掴めば、誰でも美しく描くことができます。
今回の記事ではこのようなことを解説してきました。
まずは絵の具を3色出して、画用紙やキャンバスの上で遊ぶように筆を動かしてみませんか?
その筆の動きが、 あなたの心のマッサージに なるはずです。
- リターダーで乾燥を遅らせて余裕を持つ
- 乾いたきれいな筆で境目を優しくぼかす
- 失敗したら乾かして何度でも重ねる

今回描いた空だけでなく、いろいろなものをグラデーションで描いてみてくださいね。
※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。




















猫を愛するアクリル画家、京丸です。
2匹の愛猫と暮らしながら、癒しをテーマにした絵を描いています。