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こんにちは!
猫を愛するアクリル画家、松井京丸です。
↑『海辺の小島とシーニャンズ』(アクリル絵の具)

「アクリル絵の具が乾いてカチカチ…これ、もう落ちないの?」
「除光液が使えるって聞いたけど、服や床が溶けたりしない?」
そんな不安を抱えているあなたのために、この記事ではアクリル絵の具の落とし方における「除光液」の正しい使い方と注意点を徹底解説します。
単に落とすだけでなく、大切な衣類や家具を守りながら綺麗にするためのステップをまとめました。
この記事を読み終える頃には、焦らず最適な対処ができるようになっているはずです。
それでは、よろしくお願いします。
【基本】なぜ落ちない?アクリル絵の具が乾くと固まる理由と「時間」の重要性
- アクリル絵の具が乾くと固まる仕組み
- 「落とせる時間」のデッドライン
- 放置してしまった時の実体験
アクリル絵の具は、液体状態であれば水で簡単に流せますが、乾燥が進むと水には一切溶けなくなります。
これが「アクリル絵の具の汚れが厄介」と言われる最大の理由です。
アクリル絵の具の性質:乾燥するとプラスチックのように固まる
アクリル絵の具は、水で薄めて描ける手軽さがありますが、一度乾くとプラスチックのような膜(固着)を作る性質を持っています。
これは、絵の具に含まれる「アクリルエマルション」という成分が水分を失うことで、強力な皮膜へと変化するためです。
水の中にアクリル樹脂の微粒子が分散している状態のこと。乾燥して水分が蒸発すると、粒子同士が結合して水に溶けない強固な膜を作ります。
アクリル絵の具が落とせるかどうかの境界線は「30分以内」にある?
一般的に、表面が乾き始めるのは約10分〜30分。
この「半乾き」の状態までなら、身近なもので落とせる確率が格段に高まります。
■↓アクリル絵の具がまだ乾いていない状態。

■↓絵の具がまだ乾いていなかったので、洗濯洗剤だけで落とすことが出来ました。
アクリル絵の具を放置してしまった時の実体験
アクリル絵の具でスパッタリングをした後のことです。
机の上にアクリル絵の具のしぶきが飛んでいることに気が付いたのは翌日でした。

この机の汚れをこの後、除光液でどれだけ落とせるかどうか検証しています!
絵の具を筆や歯ブラシで細かく飛び散らせ、細かい点描やランダム性のある飛沫模様を作り出す技法です。星屑、砂利、雪、雨などを自然に表現でき、初心者でも手軽に多様な表現が出来ます。
【比較】除光液はアクリル絵の具の除去に有効?メリットとデメリット
- 除光液が絵の具を溶かすメカニズム
- 選んではいけない除光液のタイプ
- 素材を傷めないためのリスク管理
結論から言うと、除光液は非常に有効ですが、万能ではありません。
その理由は、除光液に含まれる成分にあります。
除光液の成分「アセトン」が絵の具を溶かす仕組み
多くの除光液に含まれる「アセトン」という有機溶剤は、アクリル樹脂を溶かす力を持っています。これにより、固まった絵の具の膜を破壊し、素材から浮かせて取り除くことが可能になります。
アセトンは強力な溶剤で、樹脂や油分を素早く分解します。ジェルネイルやラメ入りのマニキュアを落とすパワーが、絵の具の除去にも役立つのです。
「ノンアセトン」タイプでは効果が薄いという事実
■↑除光液2種類。左側が「アセトン配合」。右側が「アセトンフリー」。
■↑除光液の成分表示。左側(水色のボトル)は成分に「アセトン」と書かれています。
最近増えている「爪に優しいノンアセトンタイプ」の除光液には、アセトンが含まれていません。
これではアクリル樹脂を溶かす力が弱いため、汚れが落ちない可能性が高いです。
軽いネイルなら取れるそうですが、強力なジェルネイルはアセトン入りじゃないと落ちないそうです。

購入の際は、成分表示に注目してください。
普通の薬局で売っています。
ちなみに写真のものも近所のドラッグストアで購入しました。
除光液を使う際のリスク(変色・色落ち・素材の溶解)
アセトンは強力な溶剤であるためリスクも伴います。
布の染料を一緒に落としてしまったり、プラスチック製品を白く濁らせたりすることがあります。
必ず目立たないところでテストをしてください。

そして、そんな強力なアセトンゆえに、リスクがともなうことも知っておきましょう。
【注意】失敗を防ぐために!除光液を使用する際の絶対的な要点
除光液を直接振りかけると、素材を傷めるだけでなく、強烈な臭いも広がってパニックになります。必ず綿棒などに含ませて少しずつ使いましょう。
注意点1:素材の確認
アセテート、トリアセテート、アクリル繊維、レーヨンが含まれる布には絶対に使わないでください。
布が溶けて穴が開いてしまいます。
注意点2:必ず目立たない場所で「パッチテスト」を行う
いきなりメインの部分に使うのは厳禁です。
裾や裏側などの目立たない場所で、色落ちしないか確認してください。
特に、濃い色の服などは、除光液で元の色が抜けることがあります。
必ず目立たない場所でテストしてください。
注意点3:換気の徹底と火気厳禁のルール
除光液(アセトン)は揮発性が高く、引火しやすい物質です。
また、吸い込むと有害です。
必ず窓を開け、火の気のない場所で行いましょう。

あの臭いと焦りを皆さんには経験してほしくないので、慎重に使ってくださいね!
注意点4:除光液(アセトン)のリスクを知っておく
除光液(アセトン入り)は気軽に買うことができ、すぐに使えます。
それでいて、強力な溶剤で、とても便利ではあります。
しかしながら、リスクがあるということも理解したうえで使用してください。
場合によっては、使用を中止し、クリーニング店等のプロに相談するという判断も必要です。
【場所別】除光液を活用したアクリル絵の具の落とし方
- 【服・布】古布へ汚れを叩き出す
- 【机・床】ワックス剥がれに注意し短時間で
- 【手・爪】除光液の前にオイルや温水を試す
汚れがついた場所によって、対処法とリスクは異なります。
【服・布】生地を傷めずに汚れを浮かせる手順
まずは、除光液を使ってもいい布か?使ってはいけない布か?確認しましょう!
除光液を使ってもいいとされている布(要注意の物も含む)
これらの素材はアセトンに強く、繊維が溶ける心配がほぼありません。
| 素材名 | 特徴と注意点 |
| ポリエステル | ほとんど変化しません。 |
| 綿(コットン) | 丈夫ですが、アセトンと一緒に溶けた色が繊維の奥に染み込む可能性あり。 |
| 麻(リネン) | 天然繊維なので溶けませんが、綿と同様に色残りに注意が必要です。 |
| ナイロン | 基本的には大丈夫ですが、特殊なコーティング(防水加工など)がある場合は、そのコーティングが剥がれることがあります。 |
| 羊毛(ウール) | 繊維は溶けませんが、表面の脂分が取れてゴワゴワしたり、縮んだりすることがあります。要注意です。アセトンは使用しない方が無難です。 |
| 絹(シルク) | 溶けはしませんが、非常にデリケートなため光沢が変わってしまうリスクが高いです。要注意です。アセトンは使用しない方が無難です。 |
※必ずしも除光液(アセトン)で変質・変化しないということではありません。
【要注意】絶対に使ってはいけない布(溶けます!)
これらはアセトンに触れた瞬間、繊維がドロドロに溶けて穴が開くか、ガムのように固まって修復不能になります。
| 素材名 | 特徴と注意点 |
| アセテート | 裏地や高級ブラウスによく使われます。繊維が溶けてしまいます。穴が開くこともあります。 |
| トリアセテート | |
| アクリル繊維 | 絵の具ではなく、服の素材としての「アクリル」です。セーターや毛布などに多いです。同じ「アクリル」という名前なので特に注意!溶けて形が崩れます。 |
乾いたアクリル絵の具を除光液で落とす方法
<準備物品>
-
アセトン入りの除光液
-
汚れてもいいタオル(または厚手のキッチンペーパー)
-
綿棒、または古い歯ブラシ
-
洗濯用の中性洗剤(または食器用洗剤)
<手順>(ポリエステル版)
(1)絵の具の「厚み」をチェック
絵の具が盛り上がっている場合は、除光液をつける前に爪やヘラでカリカリと剥がしてください。これだけで半分以上落ちることもあります。
(2)除光液を「ヒタヒタ」に置く
絵の具の部分に、除光液を置いていきます。ポリエステルは液を吸い込みにくいので、表面に溜まるような感じになります。
■↑除光液を綿棒にとるときは、ボトルの出口を押さえつけるようにしてしみ込ませます。ドバっと出がちなので注意です。
(3)30秒〜1分ほど待つ
すぐに叩かず、少し待ちます。アクリル樹脂がふやけて、色が少し浮いてくるのを確認してください。
(4)「垂直」に叩き出す
歯ブラシの毛先を使い、上から真下にシュッシュッと叩きます。 絵の具を下の吸収用の布に押し出すイメージです。
注意: 横にこするとポリエステルの滑りの良さが仇となり、汚れが周囲に広がってしまいます。
(5)新しい面に移動する
下の吸収用の布に色が移ったら、布をずらして常に「きれいな面」が当たるようにして、4を繰り返します。
(6)洗剤で仕上げ
色がほぼ消えたら、中性洗剤を直接つけてもみ洗いし、ぬるま湯で流します。これで残った「油分と微細な顔料」を完全に除去できます。
■↓布についたアクリル絵の具が落ちました。
※検証要件:ポリエステル100%の布、ダイソーアクリル絵の具茶色(絵の具:水=1:1)を塗布、ドライヤーで3分乾燥、上の円のみに除光液を塗布、最後に全体を洗剤で洗った。
【机・床】ワックス剥がれを防ぎながら綺麗にするコツ
床(フローリング)の場合、除光液がワックスを溶かす恐れがあります。
短時間で拭き取り、すぐに水拭きを行うのが鉄則です。
素材によっても変わってくるので、必ず目立たない場所でテストを行いましょう。
■↓机についてかなり時間のたった(年単位)アクリル絵の具。完全にあきらめていました。
■↓右側下部分を除光液で拭いてから、カリカリこすってみました。わかりますか?落ちているのが!

【手・爪】肌に優しい落とし方のコツ
手や爪に着いた場合は、まず流水とハンドソープで洗いましょう。
それで採れない場合はクレンジングオイルをつけてみます。
■↑爪の間は綿棒にオイルをつけてこすってみると結構とれます。無印良品のホホバオイルは保湿にも使えておススメです。
それでも取れなかった場合に、除光液をコットンにつけて、優しくなでるように拭いてみてください。
その後、手洗いと保湿をお忘れなく!
■↓アクリル絵の具が肌に着いた時の落とし方や、工夫方法を紹介しています。
【提案】除光液がない時に!家にあるもので代用できるアイテム4選
今、除光液が家にない!
そんな時に代用できるものを上げていきます。

■↑アルコール、クレンジングオイル。
消毒用エタノール(アルコール)
アセトンより穏やかですが、固まった絵の具を緩める効果があります。
絵の具が乾いてしまった筆をつけておいたら、かなり取れました。
初期の汚れなら期待できると思います。
クレンジングオイル
油で汚れを浮かせます。
特に皮膚に着いたときに有効です。
重曹と中性洗剤
重曹の研磨作用と、洗剤の洗浄力のハイブリット効果で
物理的&化学的に落とします。
オキシクリーン
酸素系洗剤の代表ともいえる「オキシクリーン」。
布製品は、オキシクリーン液に浸けおきすると汚れ落としに効果大です。
床やカーペットに、オキシクリーンを濃く溶いたペーストを作り、汚れ部分に塗ります。
これらも、目立たない場所でのテストが必須です。
■↓アクリル絵の具|オキシクリーンでの落とし方について、どこまで落ちる物なのか検証しました!
【Q & A】アクリル絵の具の除光液での落とし方について質問

Q:100均の除光液でも効果は同じですか?
A:成分に「アセトン」が含まれていれば、100均の商品でも十分に効果を発揮します。
裏側に表示されている成分表示をしっかり確認してください。
Q:時間が経ちすぎた汚れでも除光液なら落ちますか?
A:素材の種類と汚れのつき方で変わってきます。
数日経ったものなら除光液でかなり綺麗になりましたが、
数ヶ月放置して素材に染み込んだものは完全除去が難しかったです。

Q:除光液はどこで買えますか?
A:ドラックストアで買えます。
ドラックストアのネイルコーナーにはほぼ確実に置いてあります。
100均でも「アセトン入り」の取り扱いがある店舗もあるようです。
コンビニの化粧品コーナーに置いてあることもありますが、「アセトンフリー」しかないこともあるようです。
【まとめ】アクリル絵の具の汚れには早めの対処と適切な溶剤を
アクリル絵の具は、乾く前なら水、乾いた後なら除光液(アセトン入り)が有効です。
ただし、素材へのダメージリスクは常にあるため、まずはパッチテストを忘れずに行ってください。
アクリル絵の具を使って絵を描いていると
どんなに気を付けていても、どこかしら汚してしまうのはなかなか避けられません。
予防策を取って、注意もしつつ、汚れてしまった時の落とし方についても知っておくのが得策です。

大切なものを守るために、パッチテストを忘れず試してから、行ってみてくださいね!
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