※アイキャッチ画像:『天の川と星空』© 2026 アクリル・ネコ/松井京丸(アクリル絵の具)
こんにちは!
元看護師のアクリル画家、松井京丸です。
2匹の愛猫と暮らしながら、癒しと解放をテーマに制作活動をしています。

『瞬きのあいだ』© 2026 アクリル・ネコ/松井京丸(アクリル絵の具)
「うっとりと見とれるような奇麗な星空を描いてみたいけれど、どこから手をつければいいかわからない……」
「夜空に浮かぶ天の川、素敵だけどすごく難しそう」
と悩んでいませんか?
実は、星空を美しく描くには、アクリル絵の具特有の「重ね塗り」の性質を活かした具体的な手順とコツがあります。

本記事では、毎日アクリル絵の具を扱うプロの画家としての知見と、
元看護師ならではの実験的・科学的な視点を踏まえて、
美しい夜空のグラデーションから、スポンジを使った天の川、スパッタリングによる無数の星の表現まで、たった3色のアクリル絵の具だけを使って、簡単3ステップでの星空の描き方を解説しています。
この記事を読むことで、表現の幅が広がり、自分だけの特別な星空のアートを自信を持って描けるようになります。
ぜひ最後まで読んで、おうちで素敵な絵画の時間を楽しんでみてくださいね。
【理由】アクリル絵の具が星空を描くのに最適なのはなぜ?
- アクリル絵の具の「速乾性」
- アクリル絵の具の「耐水性」
- アクリル絵の具の「隠ぺい力」
アクリル絵の具の速乾性:星空を描くのと相性バツグン
星空はベースとなる夜空の色、天の川の色、星屑の色、流れ星の色など、さまざまな色を重ねて表現します。
アクリル絵の具は乾燥が早いため、何層もの色をスピーディーに重ねて奥行きを出す作業に非常に向いています。
そのため、星空の表現ととても相性がいいのです。
アクリル絵の具の耐水性:星空をきれいに重ねて描ける
星空は、最初に塗る夜空のベースの上に、様々な星を重ねて描いていきます。
アクリル絵の具は、水で薄めて塗ることができる一方で、乾くと耐水性になるという素晴らしい特徴を持っています。
そのため、最初に塗った夜空のベースをにじませることなく、その上から綺麗な白い星を重ねて描くことができます。
アクリル絵の具の隠ぺい力:夜空と星空のコントラストを描ける
星空は、夜空と星のコントラストにより、光輝く表現になります。
アクリル絵の具は、色の鮮やかさや隠蔽力も高いため、深い夜の闇と、きらめく星の強い光とのコントラストを美しく表現するのに最適な画材なのです。

【準備】アクリル絵の具で星空を描く|必須アイテム
■↑今回の「星空」で使用したアイテムです。
- 星空作りに欠かせないアクリル絵の具の色
- おすすめの筆
- 100均でも揃う便利アイテム
アクリル絵の具:星空を描くのに欠かせない色
美しい星空を描くためには、夜空の深みを表現するベースの色と、星を描くための色が必要です。
今回は、ブラック、ホワイト、バイオレット系の絵の具を使用して描いていきます。
この3色だけで、ただの真っ黒ではない、息をのむような奥深い夜空の階調を作り出すことが可能なんです。
色名
使用した場所
使用したアクリル絵の具
黒
ベースの夜空、シルエット
オキサイドブラック(アムステルダム)
白
ベースの夜空、星
チタニウムホワイト(アムステルダム)
紫
ベースの夜空、星
ディオキサジンパープル(リキテックスベーシックス)
●アムステルダム
●リキテックスベーシックス
お気に入りのブランドの絵の具を用意すると、描く楽しさも倍増します。

発色と透明感が抜群で、退色も少ない信頼できる絵の具です。
バニーコルアート :鮮やかな発色とリキテックスの多様な質感が魅力。
ターレンスジャパン :アムステルダムなど、大作にも挑めるコスパと品質。
筆:アクリル絵の具で星空を描くのに必須の相棒
アクリル絵の具で絵を描く時に「筆」はなくてはならない相棒です。
描く場所や用途によって使い分けると、描きやすくなって 上達スピードもアップ します。
筆の種類
使用した場所
使用した筆
平筆
ベースとなる夜空
インターロン平筆18号
ファン筆
ベースとなる夜空
ホルベインTシリーズ4号
丸筆(もしくはフィルバード)
仕上げの景色シルエット
インターロンフィルバート筆4号
細筆
流れ星の線
キャムロンプロ5/0
●インターロン(平筆)
●キャムロンプロ(細筆)
●ホルベイン(ファン筆)
ボクは、筆はインターロン、キャムロンプロ、ホルベインを主に愛用しています。 筆はアクリル絵の具で絵を描く時の大切な相棒です。 使いやすいものを手に持ちたいですね!
丸善美術商事 :「インターロン」など、毛先のまとまりとコシが抜群な筆の名門。
アムス :画材の品揃えが豊富。特に評判が良い「キャムロンプロ」シリーズは弾力があって、アクリル絵具でも毛先がまとまりやすいナイロン筆。
ホルベイン :滑らかな描き心地で猫の毛並みも表現できます。専門家向けの高品質な絵具から、初心者でも扱いやすい画材まで幅広く展開しています。
便利アイテム:星空を描きやすくする身近な道具
星空の表現をワンランクアップさせるためには、筆以外の 身の回りのアイテムを活用 するのがおすすめです。
便利アイテム
使用した場所
使用した物
キッチン用スポンジ
天の川
100均の物
歯ブラシ
星屑
100均の物
ステンシル用ブラシ
大き目の星の周りのもやもや
Amazon等で売っている物
これらの道具を使うことで、手描きだけでは難しい、自然でランダムな星のまたたきやにじみを簡単に表現できるようになります。
●ステンシル用ブラシ
ボクは、キッチン用スポンジとメイク用スポンジをよく使います。どちらも100均で売っているごく普通の物です。 歯ブラシも、普通に売られているものです。
■↓アクリル絵の具でのスポンジ活用技について紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね
【簡単3ステップ】アクリル絵の具を使った星空の具体的な描き方
いよいよアクリル絵の具で「星空」を描いていきます。
順番通りに描いていけば素敵な星空の表現ができますので、気楽に取り組んでくださいね。
- 夜空を描く
- 三種類の星を描く(天の川・無数の星・流れ星)
- 夜景のシルエットを描く
■↑今回、アクリル絵の具で描いた「星空」の完成図です。

ステップ1:夜空のベースとなるグラデーションを塗る
まずは、画面全体に夜空の土台となる美しいグラデーションを作っていきます。
キャンバスの上部に一番濃い色を置き、下に向かってだんだんと明るい色に変化するように、筆を大きく動かして塗っていきましょう。
絵の具が乾く前に境目を手早く馴染ませることが、滑らかな階調を作るための大切なポイントです。
水分の量を適度に調節しながら、画面全体に深い奥行きを表現してみてください。
このステップで使用する画材
今回使用した絵の具
使用するアクリル絵の具
紫
ディオキサジンパープル(リキテックスベーシックス)
黒
オキサイドブラック(アムステルダム)
白
チタニウムホワイト(アムステルダム)
使用する筆
平筆
平筆18号(インターロン)
(1)最初に絵の具を作ります。
夜空の上側
紫:黒=2:1
夜空の中間
紫そのまま
夜空の下側
紫:白=2:1
(2)画面の上側から、平筆を使って塗っていきます。
(3)境目はキレイなファンブラシでぼかします。
(4)乾燥したら、2回目を塗ります。

アクリル絵の具の乾燥時間を遅らせるための補助剤(絵の具の乾きを遅くする液)のことです。これを使うことでグラデーションの境目を綺麗に馴染ませやすくなります。
●リターダー
ターナー色彩株式会社 :「U-35」は「35歳以下の若手アーティストを応援する」というコンセプトから名付けられたシリーズで、高品質ながら学生さんでも手に取りやすい価格設定が特徴 。1946年に大阪で創業した日本を代表する絵具・塗料メーカーです。
ステップ2:3種類の星を描く
夜空のベースが完全に乾いたら、ここの3種類の星を描いていきます。
スポンジを使って天の川の表現
スポンジを使って光の帯である天の川を描写します。
このステップで使用する画材
今回使用した絵の具
使用するアクリル絵の具
紫
ディオキサジンパープル(リキテックスベーシックス)
白
チタニウムホワイト(アムステルダム)
使用する便利アイテム
スポンジ
キッチン用スポンジ(100均)
(1)キッチンスポンジの角に少量の薄紫色をつけ、パレットで余分な絵の具を落としてから、キャンバスを優しくポンポンと叩くように色をのせていきましょう。
天の川
紫:白=1:5
(2)一度に濃くつけすぎず、かすれさせるように何度も重ねることで、夜空に溶け込むようなもや状の光が生まれます。

スパッタリング技法で無数の星を散らす
天の川ができたら、スパッタリング技法を使って、画面全体に無数の細かい星を散らせていきます。
このステップで使用する画材
今回使用した絵の具
使用するアクリル絵の具
白
チタニウムホワイト(アムステルダム)
使用する便利アイテム
歯ブラシ
キッチン用スポンジ(100均)
(1)水で少し緩めに溶いた白色の絵の具を歯ブラシにつけ、指で毛先をパチパチと弾くようにして、絵の具のしぶきをキャンバスに飛ばします。
無数の星屑
白のみ
(2)この技法を使うことで、大小様々な星がランダムに散らばり、本物の宇宙のような圧倒的なリアルさが表現できます。

筆や歯ブラシの毛先に絵の具をつけ、網や指で弾いて細かいしぶきを画面に飛ばす絵画技法のことです。
夜空を彩るきらめく流れ星を細筆で描き加える
無数の星の中に、いくつか存在感のある大きな星や、すっと尾を引く流れ星を描き加えていきましょう。
このステップで使用する画材
今回使用した絵の具
使用するアクリル絵の具
白
チタニウムホワイト(アムステルダム)
使用する筆
細筆
キャムロンプロ5/0(アムス)
(1)極細の筆の先にしっかりと白い絵の具をつけ、息を整えて、迷いのない一本の線を素早く引くのがコツです。
(2)大き目の輝く星は、白で丸く塗った後に、ステンシルブラシでトントンと馴染ませてぼかします。

ステップ3:手前にシルエットの景色を描いて仕上げる
最後に、画面の手前(下部)に真っ黒な絵の具で景色をシルエットとして描き込みます。
このステップで使用する画材
今回使用した絵の具
使用するアクリル絵の具
黒
オキサイドブラック(アムステルダム)
使用する筆
細筆
キャムロンプロ5/0(アムス)
丸筆
フィルバート4号(インターロン)
(1)フィルバート4号に黒を取り、画面の手前になだらかな丘のシルエットを描きます。
(2)細筆に黒をとり、草の影を描くとより立体感が出せます。

■↓こちらでは「星空」とはまた少し違った「宇宙」の描き方を紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね
【実録】アクリル絵の具で星空を描くときに初心者にありがちな失敗と対処法
- グラデーションがムラになった!
- 星屑が大きな塊になった!
- 平面的な見映えになった!
夜空のグラデーションがムラになってしまった!
【原因】
初心者が最もつまずきやすいのが、背景のグラデーションが乾いて境目がクッキリ残ってしまう失敗です。
アクリル絵の具は乾くのが早いため、迷っているうちに乾燥が始まり、筆跡や色のムラができてしまいます。
【対処法】
あらかじめ使う色を多めにパレットに作っておき、一気に塗り進めることが大切です。
また、乾燥を少し遅らせるためのリターダー(乾燥遅延剤)という補助剤を数滴混ぜるのも、非常に効果的なアプローチです。

星屑の表現で絵の具が大きく落ちすぎてしまった!
【原因】
スパッタリングで星を散らす際、絵の具の水分が多すぎたり筆に液が溜まりすぎていると、大きな水滴となってキャンバスに落ちてしまうことがあります。
せっかく綺麗に描けた夜空にボタッと大きな塊が落ちるとショックですよね。
【対処法】
もし落ちてしまった場合は、完全に乾く前に清潔な濡れ綿棒などで優しく吸い取るように拭き取ると、綺麗に修正することができます。
もしも、乾燥してから大きいなーと気が付いたら、ベースの夜空の色を上から塗って隠してしまいましょう!

黒と白だけで描いてしまい、なんだか「黒板のチョークの粉」に見える!
【原因】
真っ黒な背景に、真っ白な絵の具だけで星を描くと、コントラストが強すぎて宇宙の奥行きが出ず、ただの平面的なホコリっぽさが出てしまいます。
【対処法】
ベースの夜空に「隠し味の色」を仕込んでおくことが大切です。
夜空のベースは真っ黒ではなく、ウルトラマリン(青)やファンタジーな紫、マゼンタ、ほんの少しのグリーンなどを下地に混ぜておきます。
今回の3ステップでは紫(ディオキサジンパープル)を使いました。
また、星も白だけでなく、ごく薄い黄色やシアン(水色)を混ぜた点を少しだけ混ぜるのも効果的です。
そうすることで、星の温度差が表現できて、吸い込まれそうな深い宇宙になります。
【Q & A】アクリル絵の具での星空の描き方に関するよくある質問

Q. スパッタリングのとき、絵の具が部屋に飛び散るのが心配です。良い対策はありますか?
A. 描くスペースの周りに新聞紙やビニールシートを敷きましょう。
また、深さのある段ボール箱の中にキャンバスを入れ、その箱の中でスパッタリングを行うと、周囲への飛び散りをほぼ完全に防ぐことができるのでおすすめです。
Q. 輝いているような「大きな一等星」はどうやって描けばいい?
A. 中心をパキッとした白で描き、周りにほんのり薄い白をぼかすか、細い筆で「十字」の光の線を入れましょう!
ただ丸を大きく描くだけだと、輝いているように見えません。
やり方①(にじみ):
星を描きたい場所に、あらかじめ水で薄く溶いた白(または黄色や青)を丸く乗せて指や乾いた筆でフチをぼかします。
それが乾いた後、中心にだけ濃い白をチョンと小さく乗せると、光がにじみを起こしているように見えます。
やり方②(光のライン):
面相筆(細筆)を使って、中心から上下左右にツンと細い線を引いて「十字(クロス)」を作ると、夜空にきらめく一番星が表現できます。

Q. 完全に乾いた後、仕上げにニス(バーニッシュ)を塗った方がいいですか?
A. ぜひ塗ることをおすすめします。
アクリル絵の具は乾くとマットまたは半ツヤになります。
仕上げにグロス(ツヤあり)のバーニッシュを塗ることで、夜空の深いブルーに驚くほどの透明感と奥行きが生まれ、星の輝きがさらに引き立ちます。
画面の保護にもなります。
■↓4種類のニスについて比較検証しています。塗り方・選び方も解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね
【まとめ】アクリル絵の具で自分だけの幻想的な星空を描こう!
アクリル絵の具を使った星空の描き方は、道具の特性といくつかの技法さえマスターすれば、誰でも簡単に美しい作品を作ることができます。
夜空のグラデーションから始まり、スポンジの天の川、スパッタリングの星、それから手前のシルエットという手順を踏むことで、素晴らしい立体感が生まれます。
- アクリル絵の具が星空を描くのに最適な理由
- アクリル絵の具で星空を描くための必須アイテム
- アクリル絵の具で星空を描く簡単3ステップ
- 初心者にありがちな失敗と対処法
アクリル絵の具の乾きの早さや鮮やかな発色を活かして、 あなただけの特別な星空をキャンバスに 表現してみてください。 まずは小さなキャンバスから、気軽に星空のアートを始めてみましょう!
このブログでは、アクリル絵の具と猫の絵に関することをやさしく簡単に紹介しています。
また、YouTubeではわかりやすく動画でご覧いただけるように工夫しています。
よろしくお願いします!
※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。























