こんにちは!
猫を愛するアクリル画家、松井京丸です。
↑「夜空を飛ぶ猫」
今回はアクリル絵の具を使った「筆」の洗い方について解説したいと思います。
アクリル絵の具は乾いてしまうと カチカチに固まって しまいます。
「筆」にアクリル絵の具がついた状態で固まってしまうと かなり絶望的 です。
パレットなら、紙パレットや牛乳パックパレットなど、使い捨てができますが、
筆はなかなか使い捨てにはできません。
わたしは、筆は使い終わるたびに水につけるようにしています。
しかし!
夢中になって描いていると、ついうっかり絵の具のついた筆をそのまま脇に置いてしまってたりすることがあるのです!

大切な筆を長持ちさせるためにも、筆の扱い方や「洗い方」を確認していきましょう。
●アクリル絵の具を使用した後の筆の正しい洗い方を知りたい。
●自分が間違った洗い方をしていないか心配。
●筆を長持ちさせたい。
それでは、よろしくお願いします!
アクリル絵の具を使った後の筆の洗い方
アクリル絵の具は乾くと水に溶けなくなってしまうので、乾く前に洗うのがとても大事です!
以下のステップでやってみて下さいね。
筆のアクリル絵の具を落とすのに使用する道具
まずは使う道具の確認をしましょう。
| アイテム | 用途 |
| 水入れ | すすぎがラクに行えます。 |
| 中性洗剤 | 食器用洗剤やハンドソープも使えます。なるべく無香料が望ましいです。 |
| ブラシソープ | 洗浄と保湿もできる筆専用の石鹸もあります。 |
| アクリル筆クリーナー | 乾いた絵の具を溶かす強力なクリーナー。アクリル絵の具用を選んでください。 |
●ダヴィンチ 筆用石鹸
●ターナーブラシクリーナー
●ホルベイン スーパーマルチクリーナー
まだ乾いていない場合
乾いていなければ、簡単に絵の具を落とすことが出来ます。
(1)使い終わったらすぐに水ですすぐ
水の中で筆を振るようにして、絵の具をざっくり落とします。
(2)ぬるま湯と石けんでやさしく洗う
筆用の石鹸を使うと◎
中性洗剤やハンドソープ、固形石鹸などでもOK。
石鹸の泡を筆につけたら、
手のひらに筆先を滑らせるようにして優しく洗います。
指で毛の根元までやさしくもみ洗いしましょう。
毛の付け根に残った絵の具は固まりやすい ので、そこも重点的に!
(3)しっかりすすぐ
石けんの泡が出なくなるまで、しっかりとすすぎましょう。
毛の間に 絵の具や石鹸の泡が残ってると、筆が傷んでしまいます!
絵の具の色がまだまだ出るようなら、もう一度石鹸で洗いましょう。
(4)形を整えて自然乾燥
毛先を指で整えて、毛先を下にして乾かします。
上向きに乾かすと、水が軸の中に入って接着剤がはがれる原因になるから注意です。
筆を下に向けて乾かす方法は、このあと紹介します!

すでに乾いている場合
アクリル絵の具が完全に乾いてしまった筆はちょっと厄介です。
対処法
専用の筆クリーナー(アクリル用)を使うことになります。
◼️こちらはアクリル絵の具がカチカチに固まってしまった筆です。
◼️それを石鹸と水で洗ってみた後です。
時間も水も洗剤もたくさん使いましたが、完全には取れませんでした。

↓パレットについたアクリル絵の具を落とす方法はこちらです。
↓アクリル絵の具が服についてしまったときの落とし方はこちらです。
アクリル絵の具・筆の洗い方NG×5選
これはやっちゃダメ! なものをあげていきますね。

1. 絵の具が乾いてから洗う(ダメ×)
アクリル絵の具は乾くとプラスチックみたいに固まるから、もう水では落ちないのです。
使い終わったらすぐに、水かぬるま湯で筆をゆすぐのが鉄則!
2. 熱いお湯で洗う(ダメ×)
「汚れが落ちやすいかも」と思ってお湯を使う人がいるのですが、
毛が変形 してしまったり、 接着剤がゆるんで しまい筆がダメになることもあります。
水やぬるま湯で洗いましょう!
3. 根元までしっかり洗わない(ダメ×)
毛の根元に絵の具が残ると、そこから固まって毛が広がる原因になってしまいます。
指でやさしく もみ洗いして、根元の奥まで絵の具を出して洗いましょう。
4. 強くこすりすぎる・叩き洗いする(ダメ×)
ゴシゴシ・バシバシやると毛が割れたり抜けたりしてしまいます。
石鹸を泡立てるようにクルクル優しく、マッサージするように洗うのが良いです。
5. 濡れたまま立てて乾かす(ダメ×)
筆先を上にして立てると、水が木軸にしみこんで接着部分が傷んでしまいます。
タオルで水気をとって、筆先を下向きにして乾かしましょう。
ドライヤーをあてて乾かすのも、熱で筆が変質してしまう可能性があるのでダメです。
筆を下向きで乾かす方法3つ
(1)洗濯ばさみで吊るす方式
筆のお尻を洗濯ばさみでつまんで吊るすだけです。
洗面所や机の棚にひもを渡して、そこに吊るすと簡単ですね。
わたしはキッチン洗い場の前にある釣り棚に吊るして乾かしています。
(2)ピンチハンガーを利用
ピンチハンガーに筆をつまんで吊るします。
一度に何本も乾かせて便利です!
(3)専用の筆ホルダーを使う
市販の「メイク筆用のスタンド」も便利です。
100円ショップでは、化粧筆用のスタンドがあり、それが活用できそうです。
なかなか見つけられなかったのですが、やっと見つかりました!
セリアの化粧品道具コーナーに置いてありました。
あまりにひっそりと棚の下の方に置いてあったので2回見過ごしました。
↓逆さにつるせるようになっていて、このように筆先を下に向けて乾燥できます。
これは、洗濯ばさみよりも便利!!

こんなときどうする?Q&A
アクリル絵の具の筆洗いについて、考えれば考えるほど
疑問に思うポイントって結構あります。
ひとつひとつ解決していきましょう。

アクリル絵の具は水だけで本当に落ちるの?
アクリルは乾いてしまうととプラスチックのように固まるので、
水だけでは落ちにくくなってしまいます。
乾く前に洗うことが大事!
それでも、 水と一緒に石鹸も使った方が 、筆がきれいになります。
石けんって必要?どんなのを使えばいいの?
水だけよりも石鹸と一緒に洗った方が、汚れをきれいに落とせます。
食器用洗剤やハンドソープ、固形石鹸でもオッケーです。
筆専用の石鹸もあります。
こだわる方は、専用石鹸がいいかもしれません。
根元に絵の具が固まっちゃったときはどうすれば?
お湯でふやかすのは毛が傷んでしまうのでNGです。
ぬるま湯+中性洗剤で優しくほぐすのがコツです。
乾かすときの筆の向きは?
筆先を下向きにして乾かすのが正解。
上向きにすると根元に水が溜まって、木軸が痛むのです。

筆を長期間使わないとき、どう保管すればいいの?
完全に乾かしてから、筆先をティッシュや紙で包んで形を整えて保管しましょう。
まとめ:筆を正しく洗ってストレスフリーに!
アクリル絵の具を使った後の「筆の洗い方」について見てきました。
「素朴な疑問」や、「NGな洗い方」についても紹介しました。
筆はその都度キチンと洗っておけば、次に使うときにスムーズに描くことが出来ます!
絵を描いたら、その後すぐに筆を洗う!
そこまでをセットで考えましょう。

大切な道具を正しく扱って、 楽しい絵描きライフ を送りましょう!
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