こんにちは!
元看護師のアクリル画家、松井京丸です。
2匹の愛猫と暮らしながら、癒しと解放をテーマに制作活動をしています。
『瞬きのあいだ』(アクリル絵の具)
「ロマンチックな宇宙を描いてみたいけれど、難しそう……」
そう思って諦めていませんか?

毎日アクリル絵の具を扱うプロの画家としての知見と、元看護師ならではの実験的・科学的な視点もふまえて、
「失敗しない宇宙の描き方」をステップ形式で解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたもお部屋に飾りたくなるような、自分だけの銀河を手に入れているはずです。
【理由】「宇宙」を描くのにアクリル絵の具が初心者におすすめなのはなぜ?
アクリル絵の具は、実は初心者が 「宇宙」という幻想的なテーマに挑戦するのに最も適した画材 なのです。
その理由は、アクリル絵の具特有の「速乾性」と「耐水性」「多彩な表現力」にあります。
- アクリル絵の具がなぜ宇宙の表現に最適なのか、その3つの特性(速乾性・耐水性・多彩な表現力)がわかります。
- 特別な技術や難しい筆使いがなくても、身近な道具で幻想的な質感を出す方法がわかります。
アクリル絵の具の速乾性:宇宙表現がスムーズにできる
宇宙の深みを出すには、何度も色を重ねる必要があります。
その際、一度塗った絵の具が乾燥してから次の絵の具重ねるという手順を踏むのですが、アクリル絵の具ならすぐに乾くため、その作業がスムーズに進みます。
もし失敗しても、乾燥させてから、再び上から塗り直せばすぐに修正できる ので、思い切った表現に挑戦できるのも魅力です。
アクリル絵の具の耐水性:宇宙空間に深みを出せる
アクリル絵の具は、乾燥すると水に溶けなくなります。
そのため重ね塗りをしても、下に塗った色が溶け出すことがありません。
その特性を活かして、何度も重ね塗りをすることで、宇宙空間の壮大で奥深いイメージを表現しやすいのです。

筆や服についたアクリル絵の具が乾燥してしまうと、ほぼ落とすことは不可能に近いので注意しましょう。
アクリル絵の具の多彩な表現力:幻想的な宇宙を描ける
宇宙のグラデーションや煌めく星雲を描くのは難しそう!
そう感じますよね?
アクリル絵の具は、水多めで描くと水彩風に、水なしで描くと油絵風に。
そんな風な多彩な表現が可能な絵の具です。

アクリル絵の具で宇宙を描く時の必須アイテムについては次章で詳しく見ていきます。
【準備】アクリル絵の具で「宇宙」を描くための必須アイテム
難しそうに感じる「宇宙」の表現ですが、アクリル絵の具の特性をおさえて、身近にある道具をうまく活用すれば、 ビックリするほど簡単に、美しい宇宙を描くことができます。
- 宇宙空間の広がりを美しく表現するために、最低限揃えておきたい必須の色がわかります。
- 綺麗な星やガス状のモヤモヤ(星雲)を簡単に表現できる、身近な便利アイテムがわかります。
宇宙を描くのに必要なアクリル絵の具の色は?
■↑今回の記事内で描く「宇宙」で使用した道具。
宇宙を描くなら、黒、白、紫、紺、赤紫などが必須!
次章の「宇宙の描き方」で使用したアクリル絵の具を紹介します。
黒
オキサイドブラック(アムステルダム)
白
チタニウムホワイト(アムステルダム)
紫
デオキサイジンパープル(リキテックスレギュラー)
紺
プルシャンブルーヒュー(リキテックスレギュラー)
青
フタロシアニンブルー(リキテックスレギュラー)
赤紫
キナクリドンバイオレット(リキテックスプライム)
黄色
カドミウムイエローライト(リキテックスプライム)
●リキテックスプライム
●リキテックスレギュラー
●アムステルダム

バニーコルアート :鮮やかな発色とリキテックスの多様な質感が魅力。
ターレンスジャパン :アムステルダムなど、大作にも挑めるコスパと品質。
■↓リキテックスのアクリル絵の具について徹底比較しながら詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね!
アクリル絵の具と合わせて使う「身近なアイテム」
筆
宇宙空間全体の色塗りでは大き目の平筆を。小さい星を入れるときのために細い丸筆を用意します。
スポンジ
キッチン用スポンジで、筆では出せない複雑な星雲の質感を簡単に出すことができます。メイク用スポンジを用いると、ふんわりとしたグラデーションを描くこともできます。
歯ブラシ
宇宙に散らばった細かい星屑を描くことができます。
丸い形の物
ペットボトルのキャップ、ガムテープの芯など「丸いもの」を使うと、簡単に惑星の丸の型を描くことが出来ます。
スポンジで、ポンポンと色を叩きつけるだけで、筆では出せない複雑な星雲の質感を簡単に出すことができます。
使い古しの歯ブラシは、スプラッシュアートをすることで星屑の表現が簡単にできます。

■↓アクリル絵の具×スポンジで簡単にグラデーションを描く秘訣を紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね!
【実践】アクリル絵の具で「宇宙」の描き方|簡単5ステップ!
それでは、具体的な手順を解説していきます。
段階を踏んで描いていけば、癒しの宇宙の絵が完成します。
- 背景になる暗い色を全面に塗る
- スポンジで星雲の明るい色を乗せる
- 歯ブラシで無数の星を散りばめる
- 大きな惑星を描きこむ
- 仕上げに輝きを描きこむ
■↑アクリル絵の具で描く「宇宙」の完成図。

ステップ1:宇宙の闇となる暗いベース色を全面に塗る
まずは、宇宙の「闇」を作ります。
ステップ2:宇宙の星雲をスポンジで乗せる
スポンジには絵の具をつけすぎないように注意 してください。
絵の具を取ったら、予備の画用紙やパレットの上でトントンして、余分な絵の具を取り除きます。
カスカスくらいの感じでのせていきましょう。
薄く乗せて、それを重ねていくと、宇宙の深みがでます。
ステップ3:宇宙に散らばる無数の星を歯ブラシで描く
- 白にほんの少し青を混ぜた絵の具を水で少し緩めます。
- それを歯ブラシに取って、毛先を指で弾いて星を飛ばします(スパッタリング)。
絵の具の含ませ具合や、指の弾き方の強弱で、飛び散る粒子の大きさが変わります。
できるだけランダムになるように、何回か繰り返します。

ステップ4:宇宙に浮かぶ大小の惑星を描き込む
- 宇宙の遠近感を出すために、小さい惑星と大き目の惑星を描きます。
- ペットボトルのキャップや、ガムテープの芯などを使うときれいな丸が描けます。
- 大きい方の惑星は見切れるように描くと、より宇宙の壮大さが表現できます。
- 惑星の内側をスポンジでぼかしながら、デコボコ感も出していきます。

ステップ5:宇宙の仕上げにさらなる輝きを描きこむ
最後に、真っ白の絵の具を細い筆に取って、特に輝いている星を数箇所描き込めば完成です。
全体のバランスを見ながら、描いていきましょう。
【実録】アクリル絵の具で「宇宙」を描く時に初心者がやりがちな失敗と改善策
せっかく描いた宇宙が「ただの真っ黒な塊」にならないための注意点があります。
- せっかく描いた宇宙が「グレー」になってしまった!
- 星が「ただの丸」になってしまった!
- 宇宙の広がりが出せない!
1. せっかく描いた宇宙が「濁ったグレー」になってしまった!
絵の具が完全に乾いていない半乾きの状態で次の色を重ねてしまうと、キャンバスの上で色が混ざり合ってしまい、画面全体が濁ったグレーになってしまいます。
一色塗るごとに、しっかり乾かすことが「鮮やかな宇宙」への近道 です。改善策
- 「乾いてから重ねる」を徹底する: アクリル絵の具は乾くのが早いので、下の色がしっかり乾いてから次の色を薄く重ねていきましょう。
- 黒を使いすぎない: 最初から真っ黒を塗るのではなく、濃いネイビーやインディゴをベースに使いましょう。

そうすることで、絵の具が混ざることなく「絵の具の層」が重なっていくので、それが「宇宙の奥行き」に繋がっていくのです。
2. 星が「ただの丸」になってしまった!
筆で一つずつ星を描こうとすると、規則的すぎたり、大きくなりすぎて「水玉模様」に見えてしまうことがあります。
改善策
- スパッタリング技法: 歯ブラシや硬めの筆に、水で少し緩めた白の絵の具をつけて、指で弾いて飛ばしましょう。これだけで、大小さまざまな自然な星が再現できます。
- 中心を明るく: 大きな星を描きたいときは、中心にしっかり白を置き、周りをほんの少しだけ水でぼかすと、光っているように見えます。

初心者さんでも手軽に多様な表現が出来ますので、ぜひ挑戦してくださいね!
3. 画面が「のっぺり」して宇宙の広がりが出ない!
全体が同じトーンになってしまい、宇宙の広大さが感じられない状態です。
改善策
- 「暗い・中間・明るい」の3層を意識: 一番奥に深い暗い色、その手前に星雲の鮮やかな色、一番手前に明るい星、という風にレイヤーを意識して描き進めてみてください。
- 補色を隠し味に: 青系の宇宙なら、ほんの少しだけオレンジや黄色をポイントで入れると、光が強調されて立体感がグッと増します。

ボクが普段意識しているのが【宇宙の3レイヤー構築法】です。
一番奥に深い闇色、その手前に星雲の鮮やかな色、一番手前に明るい星
——この3層を意識して描くだけで、のっぺりとした画面が一気に宇宙の広がりを持ちます。
【Q & A】アクリル絵の具での「宇宙」の描き方に関する質問

Q1. 星を飛ばすとき、周りが汚れそうで怖いのですが?
A. 「段ボールの防護壁」を作りましょう!
スパッタリング(星を弾く技法)は楽しいけれど、机や服に飛び散るのが悩みどころ です。作品を段ボール箱の中に入れて描くか、作品の周りを立てかけた新聞紙で囲うのが安全です。

Q2. 失敗したところを修正したいけど、どうすればいい?
A. アクリル絵の具なら「上書き」が最強の修正術です!
完全に乾いてから、その上からベースに使った暗い色を塗り重ねれば、何度でもやり直しができます。焦って半乾きの状態で触ると画面が荒れてしまうので「しっかり乾かす→上から塗りつぶす」という手順を大切にしてください。

Q3. 最後にツヤを出したほうがいいの?
A. グロスバーニッシュ(仕上げ用ニス)がおすすめ。
最後にツヤありのニスを塗ると、暗い部分にグッと深みが出て、まるで吸い込まれるような宇宙の奥行きが生まれます。
逆に、 マットに仕上げると絵本のような優しい雰囲気の宇宙に なるので、作品のテーマに合わせて選んでみるといいですね。
■↓仕上げのニスについて、比較実験をして詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。

楽しみながら新しい銀河を生み出してみてください!
【まとめ】アクリル絵の具で描けば自分だけの宇宙を創造できる!
宇宙を描くことは、自分だけの世界を作る素晴らしい体験です。
ルールはありません。
あなたの心が感じるままに、色を重ねてみてください。
- アクリル絵の具は「速乾性」と「耐水性」「多彩な表現力」があるため、初心者でも手軽に美しく深い宇宙を描ける。
- 特別な技術がなくても、小さくちぎったスポンジや使い古しの歯ブラシの活用で幻想的な表現ができる。
- 色を重ねるときは「しっかり乾燥させてから」を徹底することで、濁りのない鮮やかな銀河になる。
宇宙を描くことに慣れてきたら、その空間の中に、 自分の好きなモチーフを浮かび上がらせる のも素敵です! あなたの好きな「宇宙」を描いてくださいね!
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