こんにちは!
元看護師のアクリル画家、松井京丸です。
2匹の愛猫と暮らしながら、癒しと解放をテーマに制作活動をしています。
『瞬きのあいだ』(アクリル絵の具)
「 キャンバスって憧れるけど、なんだか使うのがもったいない 」
「アクリル絵の具でイラストを描いてみたいけど、どうすればいいかな?」
とお悩みではないですか?

この記事では、毎日アクリル絵の具を扱うプロの画家としての知見と、
元看護師ならではの実験的・科学的な視点から、
「アクリル絵の具を使ってキャンバスにイラストを描く」失敗しないコツを「5つ」のステップでわかりやすく解説します。
さらには、 イラスト制作必須アイテムの選び方、完成イラストの楽しみ方、アクリル絵の具を使用する時の注意点も網羅 しています。
この記事を読み終える頃には、あなたも自分だけのキャンバスイラストを自信を持って描けるようになっているはずです。
それでは、よろしくお願いします。
「アクリル絵の具×キャンバス」で本格派イラストが描ける理由
アクリル絵の具とキャンバスの組み合わせは、イラストを本格的に見せる最強のペアです。
紙に描くのとは一味違う、重厚感のある作品を誰でも手軽に作ることができます。
- アクリル絵の具の発色と耐久性などの具体的なメリット
- キャンバスに描くことのメリット
- アクリル絵の具とキャンバスの相性の良さ
アクリル絵の具:発色の良さと耐久性がプロ級の仕上がりを生む
アクリル絵の具の特徴がキャンバスに描くイラストの魅力を最大限に引き出します。
アクリル絵の具の発色の良さ
アクリル絵の具は、乾燥すると非常に鮮やかで力強い発色を維持します。
アクリル絵の具の耐久性
また、一度乾くと耐水性になり、数十年経っても色あせにくいという耐久性もプロに愛される理由です。
アクリル絵の具には失敗がない
アクリル絵の具の最大のメリットは、何度でも「やり直し」ができる点にあります。
完全に乾いた後であれば、上から別の色を重ねて完全に下の色を隠すことが可能です。

こんなことができるのもアクリル絵の具ならではのメリットですね。
キャンバス:アクリル絵の具を支える強さと存在感
キャンバスであれば、アクリル絵の具を繰り返し塗りなおしても画用紙のように波打つことがないので、思う存分描きこむことができます。
キャンバスの凹凸(目)が絵の具をしっかり保持するため、アクリル絵の具の色が沈まずに美しく仕上がるのも特徴です。
また、キャンバスはデジタルや紙にはない「三次元の物体感」があります。
キャンバスの大きな特徴である「厚み」により、強さと存在感を兼ね備えているのです。
「アクリル絵の具×キャンバス」でイラストを描ける力は無限大∞
発色と耐久性に優れたアクリル絵の具、それをしっかりと保持してくれるキャンバス。その2つがあれば、イラスト制作がもっと楽しくなります。

アクリル絵の具の良さを引き出すためには、画用紙よりもキャンバスが断然おススメです。
初心者さんも迷わない!イラスト用キャンバスと必須アイテム選び
アクリル絵の具でイラストを描くためには、自分に合った道具選びが欠かせません。
まずは最低限必要なものを揃えて、スムーズに制作を開始しましょう。
キャンバスの種類(綿・麻)とサイズ選びの基準
■↑いろいろなキャンバス・キャンバスボードを並べてみました。
キャンバスには大きく分けて、本格的な「麻(リネン)」と安価な「綿(コットン)」があります。
初心者のイラスト練習用であれば、まずは手頃な価格の綿キャンバスや、綿と化繊の混合がおススメです。
サイズは、机の上でも描きやすい「SM」や「F4」などの小さなサイズから始めると、挫折しにくく達成感も得やすいでしょう。
スクエアタイプの「SSM」なども人気がありますね。
●↓今回使用したキャンバス。
必須アイテム!アクリル絵の具・筆・パレットの三種の神器
■↑愛用しているアクリル絵の具、筆、パレットです。
絵の具は、まずは基本の12色セットがあれば十分な表現が可能です。
初めて購入するときは、リキテックス、ターレンス、ホルベインなどの有名メーカーの基本のセットが使いやすいかと思います。
筆は、ナイロン筆で、広い面を塗る平筆と、細部を描く丸筆の数本を用意しましょう。
パレットは使い捨ての「ペーパーパレット」を使うと、片付けの手間が省けて制作に集中できます。
●↓アクリル絵の具(リキテックス・レギュラータイプ12色セット)
●↓アクリル絵の具(ターレンスアムステルダム12色セット)
●↓アクリル絵の具(ホルベイン・アクリリックカラー12色セット)
●↓筆(インターロン)
●↓ペーパーパレット(ホルベイン・ペーパーパレット)

筆はインターロンとキャムロンプロを愛用。
パレットはペーパーパレットか、牛乳パックを開いたものも使っています。
●↓アクリル絵の具(リキテックスプライム)
●↓リキテックスマーカー6色セット
100均のアクリル絵の具やキャンバスでもイラストは描ける?
■↑100均のアクリル絵の具と画材
これから初めてキャンバスにイラストを描きたいという方や、
なるべく初期費用をおさえて一度描いてみたいという方は、
100均の画材から始めるのもおおいにアリだと思います。
ただ、筆だけは当たりはずれがあるので、高額なメーカー品でなくてもいいので、ある程度のものを買った方が描きやすいです。
文房具店で売っているものでも構いません。
そして、描いているうちに、もっとこだわりたくなってきたら、メーカー品を導入してみたらいいかなと思います。

そして水入れやブラシスタンドは今でも100均商品を愛用しているんですよ!
■↓こちらの記事では、ダイソーのアクリル絵の具とキャンバスについて詳しく検証しています。参考にしてみてください。
【実践】アクリル絵の具でキャンバスに本格イラスト!コツ5選
道具が揃ったら、いよいよキャンバスにイラストを描いていきましょう。
基本の手順を守るだけで、作品の完成度はぐっと高まります。
■↑今回、アクリル絵の具でキャンバスに描いたイラストの完成写真。

コツ1:下準備が命!ジェッソによる下地作り
■↑キャンバスと下地材と刷毛。
市販のキャンバスの多くは加工済みですが、さらに「ジェッソ(下地材)」を塗るのがおすすめです。
ジェッソを塗ることで絵の具のノリが良くなり、キャンバスの凹凸を自分好みに調整できます。
下地の塗り方
- ジェッソに水を少量混ぜます。(水の量はジェッソの2割まで)
- 泡立たないようにゆっくりと混ぜます。
- 刷毛か筆で塗ります。
- 一度にある塗りをせず、薄く塗って、乾かしてから再度重ねます。
- 2~3回程度塗ったら完成です。
【比較検証】下地のアリ・ナシ
■↑下地のアリ・ナシ比較実験の画像。
- 左半分に下地を2回塗りました。
- 乾いたのち、下半分にアクリル絵の具を2回塗りました。
- その上からアクリルマーカーで描いてみました。
下地アリ(左側)
下地ナシ(右側)
色塗りナシ
(1)滑らかに描けました。にじみもありません。
(2)描く時にひっかかりがあったのと、少しにじみもありました。
色塗りアリ
(3)色塗りがスムーズでした。下地と色を合わせて4回塗っているだけあって、線もとってもスルスルと描けました。色もハッキリとしています。
(4)色塗りの時に表面のデコボコを感じました。2回色を塗りましたが、完全に滑らかではないです。
・下地ナシ:キャンバスのデコボコが感じられるので、筆の抵抗感がある。わざと荒々しいようなタッチにしたい場合はそれもあり。
●↓ホルベイン・ジェッソ
コツ2:下描きとイラスト計画が結果を左右する
下描きをしながら、どんなイラストにしたいのか
完成イラストをしっかりとイメージしましょう。
キャンバスへの下描きは、薄い鉛筆や水彩色鉛筆で行います。
あらかじめ画用紙などに下描きしたものを転写してもいいですし、
キャンバスにそのまま描きこんでも良いです。
転写する場合は、下描きをキャンバスサイズにコピーし、
その裏面を濃いめの鉛筆で塗りつぶしたら、
キャンバスの上に置いてボールペンでなぞると転写されます。
フィキサチーフをふって定着させておきましょう。
■↓こんなふうに赤いボールペンでなぞると、なぞった部分がわかりやすくてよいです。
コツ3:主役を引き立たせる背景の色選びと塗り方
アクリル絵の具の、乾燥すれば上から別の色を塗り重ねられる特徴を活かして、
今回は、背景を一気に作ってしまいます。
アクリル絵の具は乾燥が早いため、色を混ぜ合わせる時は手早く作業しましょう。
まず色づくりをしますが、モチーフの色との兼ね合いで背景の色合いを決めます。
今回は、キジ白猫がいるメルヘンなイラストにしたいと思ったので、
その 毛色をひきたてるようなシンプルなパステルカラーのグラデーション にすることにしました。
背景の色づくり
ポイント
ライトパープル
白:青:赤=1:少々:少々
青と赤を混ぜてキレイな濃い紫を作ってから、そこへ白を混ぜていき好みの薄い紫を作ります。
ピンク
白:赤=1:少し
ローズ系の赤を使うと可愛いピンクになります。
ペールオレンジ
白:黄:赤=1:少し:微量
赤はほんの隠し味程度に混ぜます。
- パレットに色を作り、それぞれにリターダーを混ぜておく。
- ライトパープルを画面上側の三分の一に塗ります。
- ピンクをその下に塗ります。
- ペールオレンジをその下側に塗ります。
- 境界線を何も着いていない筆やハケで馴染ませます。
- 乾燥したら、同じ作業を繰り返します。
●↓リターダー
コツ4:主役のモチーフと輪郭線を描く
本塗りの際は、薄い色から順に塗り進め、徐々に濃い色や細部を重ねていくのが王道のステップです。
背景が完全に乾いてから、月と猫を描いていきます。
月には、背景の色合いと合わせて、馴染みつつも少し目立つようなクリームイエローを。
キジ白猫を描くというところから、月も背景も逆算して考えました。
- パステルイエロー(白に少し黄色を混ぜる)を月に塗ります。
- ライトブラウン(茶色に少し白を混ぜる)を猫に塗ります。毛並みの方向を意識して塗りましょう。
- 濃いブラウン(茶色にほんの少し黒を混ぜる)で猫の縞模様を描きこみます。
- 全体が乾いたら、月と猫の輪郭線を黒のアクリルマーカーで描きます。輪郭線は先に描くよりも、後から描いた方が色がはっきりと出て主役が引き立ちます。
- 最後に白のアクリルマーカーで月と猫の細部に描きこみをします。
- 背景に薄く溶いた白でスプラッシュアートをしたら出来上がりです。
コツ5:完成後の保護でイラストの寿命を延ばす
■↑ミニキャンバスと保護用ニスと刷毛
せっかく描いたイラストも、ケアを怠ると台無しになってしまうことがあります。
イラストが完成し、完全に乾燥したら「バーニッシュ(保護ニス)」を塗りましょう。
表面をコーティングすることで、ホコリや紫外線から作品を守り、ツヤ感も調整できます。
ニスの塗り方
- 画面が完全に乾いてから行います。
- パレットや小皿などに保護ニスを出します。
- 刷毛にとって、静かにゆっくりと泡立てないように画面に塗布します。
- 一度に多量に塗らず、薄く塗って、乾いたら重ねて塗ります。
●↓ホルベイン・クリスタルバーニッシュ
アクリル絵の具で描いたキャンバスイラストの楽しみ方
せっかく描いた絵は、仕舞い込んでしまわずに、いろんな方法で楽しみましょう!
キャンバスイラストを部屋に飾って楽しむ
◼️↑立体のフローティングフレームに入れて飾ったキャンバスイラスト。このフレームはIKEAで購入しました。
そのまま壁にかけたり、棚の上にたてかけたりして、すぐに飾ることが出来るのがキャンバスに描くイラストの大きなメリットです。
もちろんフレームにいれるのもオッケー。
イーゼルに立てかけて飾るのも、キャンバスの厚みとアクリルの質感がダイレクトに伝わる、王道のスタイルです。

イラストの写真を撮って楽しむ
■↑クーちゃんとクーちゃん
■↑シエルとシエル
上の2枚の写真は、キャンバスイラストではないのですが~。
絵画と、そのモデル猫とのコラボってなんだか萌えませんか?!
(しかも、どっちもなんだかちょっとうんざりしてる表情……)
もしあなたが愛猫のキャンバスイラストを描いたのなら、そのイラストと愛猫が並んでいるところを写真に撮ってみましょう!
絶対に可愛い1枚になります。
また、キャンバスイラスト全体を写真に撮るだけではなく、スマホで接写してマクロ撮影してみてください。
アクリル絵の具ならではの盛り上がりや筆のタッチが面白いです。
アートの奥深さを見ることが出来ます。
さらには撮った写真を、SNSで公開するのも楽しいですね。
完成したイラストを友人や家族に見てもらう
■↑お家の壁に描いたイラストを飾って、友達を招待するのもいいかも。
描き始めたころは、人に見せることに抵抗があるかもしれませんが、
せっかくキャンバスに描いた絵です。
ぜひ、 身近な人に見てもらいましょう!
自分では気が付かない思いがけない言葉をもらったりして
それが次の制作につながるかもしれません。
モチベーションアップにつながることもあるのでおススメです。
でもその後、違う絵を見せたら「あ、これええやん」と言われたり、 自分とは違う視点で見てくれているのがわかって、絵画っておもしろいな~なんて思います。
アクリル絵の具でキャンバスイラストを描く時の注意点
アクリル絵の具は、乾燥が早くて乾燥すると耐水性になります。
それがアクリル絵の具のメリットなのですが、時と場合によってはデメリットになってしまうこともあります。
アクリル絵の具の乾燥の早さに注意!筆を傷めないメンテナンス
■↑固まってしまった筆。再起不能です。
アクリル絵の具は、筆についたまま乾くとガチガチに固まって取れなくなります。
描いている途中でも、使わない筆は必ず水につけておく習慣をつけましょう。
使用後は、石鹸や専用のクリーナーで根元までしっかり洗い流すことが、筆を長持ちさせる秘訣です。

なにかとやらかしているので、今は本当に本当に気をつけています。
飛び跳ねに注意!アクリル絵の具による汚れ予防
アクリル絵の具は、乾燥していない場合は、すぐに洗浄するととれることもありますが、
夢中で描いていると気が付いたときにはすでに固まっていたということはよくあることです。
ですので、事前の予防策がとても大切なのです。
・作業台の上にレジャーシートや新聞紙を敷く
・壁をレジャーシートなどで覆う
・床に汚れてもいいカーペットやシートを敷く
このような対策をしておけば、汚れを気にすることなく、のびのびとイラスト制作に打ち込むことが出来ます。

壁はレジャーシートを貼って、床はカーペットを敷いて保護していますよ。
【Q & A】アクリル絵の具のイラスト制作でよくある質問

Q1. アクリル絵の具はどのくらいの水で薄めればいいですか?
A.基本的には「筆がスムーズに動く程度」の少量の水で薄めるのがベストです。
水を多くすれば水彩画風になりますが、キャンバスの定着力が弱まってしまいます。
■↓こちらの記事ではアクリル絵の具に使用する水の量について詳しく検証しています。ぜひ参考にしてください。
Q2. キャンバスと画用紙では何が違いますか?
A.最大の違いは「質感」と「強さ」です。
画用紙は水を吸いすぎて波打つことがありますが、キャンバスはどれだけ厚塗りしても耐えられるため、自由な表現が可能です。
そのため、描きやすさが断然違うのです。
キャンバスをたくさん使うことに抵抗がある場合は、キャンバスボードを使ったり、
練習は画用紙(水彩紙)で、本番はキャンバスで、と言った使い分けもおススメです。

Q3. 描き間違えてしまった時、どうやって修正すればいいですか?
A.絵の具が乾くのを待ってから、上から元の背景色や白を塗って「リセット」してください。
完全に乾いていれば、下の色が溶け出すことなく、何度でも上から描き直すことができます。
これがアクリル絵の具の最大の魅力ですね。
【まとめ】キャンバスでイラストを描く楽しさを体感しよう!
アクリル絵の具でキャンバスにイラストを描く際の準備から、
具体的な描き方、注意点、描いた後の楽しみ方などを紹介してきました。
アクリル絵の具とキャンバスは、あなたの創造力を最大限に引き出してくれる素晴らしい道具です。
最初は失敗を恐れず、 キャンバスの上に自由に色を乗せていく楽しさを味わって みてください。
- アクリル絵の具でキャンバスにイラストを描く際の道具の選び方
- キャンバスイラスト制作の具体的なコツ5選
- アクリル絵の具を使う際の注意点
- キャンバスイラストを描いた後の楽しみ方

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