こんにちは!
元看護師のアクリル画家、松井京丸です。
2匹の愛猫と暮らしながら、癒しと解放をテーマに制作活動をしています。
「大好きな愛猫を自分の手で描いてみたい」
そう思ったことはありませんか?
でもいざ描こうとすると
『毛並みがふわふわにならない』『目がビー玉のように光らない』
と挫折してしまう方が多いんです。
本記事では猫飼い歴25年・元看護師のアクリル画家が、毎日キャンバスに猫を描き続けてきた経験から、
初心者さんでも失敗しない『猫のアクリル絵の具での描き方』を5ステップで解説します。
順を追って描いていくだけで、愛猫の生き生きとした姿を自分の手で描くことが出来るようになります。
この記事を最後まで読めば、あなたも「キャンバスの中に愛猫のぬくもりを再現」できるようになりますよ。
【理由】初心者さんが猫を描くのにアクリル絵の具が最適なのはなぜ?
アクリル絵の具の特徴が、初心者さんが猫を描くのにピッタリなのです。
その特徴を見ていきましょう。
アクリル絵の具の「速乾性」
アクリル絵の具は、水分の蒸発と共に乾燥します。
乾く時間は、水の量や気温などによっても変わりますが、短時間で上から別の色を塗ることが出来るので、 作業がスピーディー にはかどるのです。
さらにその速乾性により、失敗しても上から別の色を塗り重ねて消す作業が「効率的」にできます。
アクリル絵の具の「表現の多様性」
たっぷりの水を混ぜると水彩画のようなタッチを出すことが出来ます。
水を使わずに厚塗りすれば油絵のように力強い表現も出来ます。
■↑アクリル絵の具と水、そして筆と小道具だけで多彩な表現が可能です。
初心者さんでも、水加減だけで幅広い表現が可能なのがアクリル絵の具の特徴です。

アクリル絵の具の「耐水性」
アクリル絵の具はいったん乾いてしまうと、水に溶けなくなります。
だから、重ねて塗っても下の色が溶け出すことがありません。
間違ってしまったら、いったん乾かして、上からまた描けばいいのです。
猫を初めて描く方に、アクリル絵の具が最もおすすめな理由はその「修正のしやすさ」にあります。
【道具】猫をアクリル絵の具で描く!必須アイテム5選
アクリル絵の具で猫を描くために、まずは最低限必要な道具を揃えましょう。
「アクリル絵の具、筆、キャンバス、パレット、筆洗器」猫のアクリル画を描く時に、この5つは必須アイテムです。
使いやすい道具を使用することが、素敵な猫の絵を描く第一歩です!
■↑愛用しているアクリル絵の具と画材。
(1)アクリル絵の具:「基本の12色セット」
アクリル絵の具には「ガッシュ(不透明)」と「アクリリック(透明・半透明)」があります。
猫の重ね塗りには「アクリリック(透明・半透明)」がおすすめです。
まずは基本の12色セットがあればオッケーです。
描いているうちに、違う色が欲しくなってきたら追加しましょう。
●↓リキテックスレギュラー:硬めで油彩風のタッチが得意。世界中で愛される大定番。
●↓ホルベイン・アクリラスクールセット:安価でマットな質感。乾きが速く、練習や下塗り向き。

●↓リキテックスプライム:最高級の顔料で発色が極めて鮮やか。乾燥後の変色も最小限。
●↓アムステルダム:大容量でコスパ抜群。滑らかな質感で広い背景も塗りやすい。
発色が美しく、伸びも良いので描きやすいし、定着力もあるので完成後も安心です。
バニーコルアート :鮮やかな発色とリキテックスの多様な質感が魅力。
ターレンスジャパン :アムステルダムなど、大作にも挑めるコスパと品質。
ホルベイン :和の色も得意。滑らかな描き心地で猫の毛並みも表現。
■↓これからアクリル絵の具を買う方に参考になる選び方をまとめています。
■↓リキテックスのアクリル絵の具について徹底比較しています。参考にしてくださいね。
(2)筆:ナイロンの平筆2本と細筆1本
■↑左から平筆、丸筆、ファン筆、フィルバート。
筆にはナイロンなどの合成繊維のものと、豚毛などの獣毛があります。
初心者さんは、クセが少なく耐久性の良いナイロンがおススメです。
広い面を塗るための平筆やフィルバート、毛並みや目を描き込むための細い丸筆を用意しましょう。
特に、猫のヒゲや目の輝きを描くには、 穂先がバラけない質の良い細筆が1本あると便利 です。
最初は小さな絵から始めるのが良いと思うので、筆も中くらいの大きさがいいと思います。(6~10号くらい)
今回、使用した筆を紹介します。
- 平筆:インターロン10号:背景などを塗ります
- フィルバート:インターロン4号:猫の下地などで使います
- 細筆:キャムロンプロ5/0:毛並みや目の描きこみなどの細かい所に使用します

好きな画材があるとテンションが上がりますね!
●↓インターロン:独自の形状記憶。毛先が内側に曲がり、まとまりと弾力が抜群。
●↓キャムロンプロ5/0:驚異的な毛先の細さ。猫のヒゲや瞳のハイライトなど超極細描写に。
描きやすさは完成品の仕上がりを左右しますし、何より描いているときにとても楽しく描くことが出来ます!
丸善美術商事 :「インターロン」など、毛先のまとまりとコシが抜群な筆の名門。
アムス :画家の『欲しい!』を形にする、筆とキャンバスのスペシャリスト。
■↓アクリル絵の具に最適な筆の選び方についてまとめました。参考にしてみてくださいね。
(3)キャンバス:小さめから始めよう
初心者さんは、 扱いやすい「キャンバスボード」や「キャンバス(木製パネルにすでに紙や布が貼ってあるもの」から始めるのが良い と思います。
サイズは最初は小さめサイズが、描き込みもしやすく、仕上がるまでの時間も短くて達成感を得られるのでおすすめです。
完成後に部屋に飾りやすいのもいいですね。
キャンバスは必ず「油絵兼アクリル画用」のものを選んでください。
さらに額縁にいれて飾ることを考えている場合は、サイズ選びに気を付けておきましょう。
サイズ
寸法 (mm)
おすすめ度
額の入手難易度
ポイント
F0
180 × 140
★★★☆☆
簡単
手のひらサイズ。気軽に描けます
F1
220 × 160
☆☆☆☆☆
難しい
0より一回り大きい。額探しに苦労します。
F2
240 × 190
☆☆☆☆☆
超困難
絶妙なサイズですが、額はほぼ特注に近いかも。
F3
273 × 220
★★★★★
簡単
おすすめ!猫を描くのに最高な標準サイズ。
F4
333 × 242
★★★☆☆
簡単
A4用紙より少し大きめ。少し背景も描き込みたい時に。
S0
180×180
★★★★★
ネットに豊富
おすすめ! コンパクトで可愛いサイズ。棚の上にポンと置くのに最適です。ミニイーゼルで飾ってもかわいいです。
S1
220×220
☆☆☆☆☆
超困難
額はほぼ特注。
S2
240×240
☆☆☆☆☆
超困難
額はほぼ特注。
S3
273×273
★★★★★
簡単
おすすめ! 先ほど提案したF3号の長辺に合わせた正方形です。描き込みもしやすく、存在感も出ます。
SM
227 × 158
★★★★★
簡単
おすすめ! プロの画家も小品を描く時によく使う人気のサイズ。
SSM
227 × 227
★★★★★
ネットに豊富
おすすめ! F0より一回り大きく、F3より小さい。ちょうどいいコンパクト感。
小さいミニキャンバス(市販されているもので最少は5cm角!)は、描きこみにくいので、最初はやめておくのが無難です。慣れてきたら、小さい作品をたくさん描くのも楽しいですね。
●↓ホルベイン・ボールドキャンバス:薄くて丈夫。布目があり、アクリル絵の具のノリが抜群。
●↓クレサンジャパン・キャンバス:本格的な木枠張り。弾力があり、豊かな筆致を表現できる。

●↓ヴィックアート・シナべニアパネル:最高級のシナ合板を丁寧に研磨しているから凹凸がなく滑らか。細密描写やシャープな線が描きやすい。木材特有の「アク」を抑える加工がしっかりされている。

ヴィックアート販売株式会社 :国内で作られているキャンバスやパネルは軽くて丈夫な、日本の制作現場の味方。習作用からプロ用まで種類も豊富。
クレサンジャパン :世界最高峰の品質を誇る、ベルギー生まれの老舗。キャンバスの本場ベルギーの伝統技法を受け継ぐ、高級ブランド。
(4)パレット:紙製が神
アクリル絵の具は乾くのが早く、乾いてしまったら洗い落とせません。
そんなアクリル絵の具には、使い捨てのペーパーパレットがピッタリです。
後片付けが非常に楽で、サイズや形状も豊富で、絵の具の色もわかりやすい です。
●↓ホルベイン・ペーパーパレット(M):30枚つづりで、使用後は剥がして捨てられます。
(5)筆洗器:筆洗い用と混色用を準備
筆洗バケツは、洗う場所が3つは欲しいところです。
安定していて、丈夫な物にしましょう。
それとは別で、筆に水を含ませて絵の具と混ぜる用のキレイな水を入れておく容器も用意しましょう。

緑色の水入れはダイソーのもので筆洗い用にしています。その横の透明の器はモロゾフプリンの空き容器でキレイな水用として愛用しています。
ダイソーの水入れは安定していて色も可愛くて気に入っています!
(+α)アクリル絵の具で猫を描く時にこれらも用意しよう
ペーパータオル・雑巾
筆の水分を調整する時に必要です。
ペインティングナイフ
アクリル絵の具を混ぜる時に便利。
鉛筆・消しゴム
下描き用です。転写にも使います。
フィキサチーフ
下描きの鉛筆線が消えないようにします。
スケッチブック
どんな猫の絵にするか構想を練るために使います。
ボールペン(赤)
下描きを転写するときに使います。
マスキングテープ
下描きを固定するときに使います。
ジェルメディウム
アクリル絵の具と混ぜて、透明な絵の具として画面に塗ります。
水スプレー
画面が乾きそうになったらシュッとスプレーします。
ニス
仕上がった作品を埃や紫外線から守ります。

●↓リキテックス・ペインティングナイフ
●↓三菱ハイユニ:芯がやわらかく滑らかでとても使いやすくて超おススメです。
●↓トンボMONO消しゴム:シンプルにこれが一番です。
●↓ホルベイン・フィキサチーフ:下描きに一吹きして鉛筆の線を守ります。
●↓CANSON XL A4 スケッチブック:鉛筆で描きやすいです。見た目の可愛さも気に入っています。
●↓ジェルメディウム:不透明の絵の具も透明にしてくれます。
●↓ニス:ホルベイン・クリスタルバーニッシュ
これらも使いやすさにこだわりたいですね!
三菱鉛筆株式会社 :「Hi-uni(ハイユニ)」など、なめらかな描き心地で繊細な影も作りやすい。
株式会社トンボ鉛筆 :MONO消しゴムは超定番。鉛筆とセットで下描きに欠かせない。
maruman :図案スケッチブックでお馴染み。絵具のノリも良い紙の専門家。
【実践】猫のアクリル絵の具での描き方!簡単5ステップ
それでは、いよいよ猫を描く手順を5つのステップに分けて解説していきます。
アクリル絵の具の「乾くと重ね塗りができる」という特性を活かして進めましょう。
- ステップ1:キャンバスに猫の下描きをする
- ステップ2:猫の背景と影の色を塗る
- ステップ3:猫のふわふわな毛並みを表現する
- ステップ4:猫の命である目を描きこむ
- ステップ5:全体を仕上げてヒゲを描く
■↑今回のモデル猫は我が家の次女おてんばクッキーです。
■今回の猫のアクリル画、完成画像。

ステップ1:キャンバスに猫の下描き
- 選んだ猫の写真を、描きたい大きさにプリントアウトします。Wordやドキュメントに画像を取り込んで、大きさを調節すれば簡単です。
- コピー用紙にモノクロでプリントアウトしたものと、写真用紙でカラーで印刷したものの2枚を用意します。
- コピー用紙でプリントアウトした方の裏側を濃い鉛筆(2B~6B)で塗りつぶします。
- キャンバスの上に③を置いてマスキングテープなどでずれないように固定します。
- 赤いボールペンで、輪郭をなぞります。そうすると、裏側につけた鉛筆の粉が転写されてキャンバスに下描きが出来上がります。

- ときどき用紙をめくって、ちゃんと転写できているか確かめながら進めます。
- 最後にフィキサチーフをふって、鉛筆の線が消えないようにしておきます。

使用した画材
アクリル絵の具
リキッテクスプライム(イエローミディアムアソ)
パネル
ヴィックアート・シナべニアパネル・S0
ジェッソ
ホルベイン・ジェッソS微粒子タイプ
鉛筆
三菱ハイユニB6
フィキサチーフ
ホルベイン・フィキサチーフ
ステップ2:猫の背景を塗る
下描きができたら、まず猫以外の背景を塗ります。
猫が映えるように背景は1~2色にします。
背景色は、猫の毛色が引き立つカラーを選びましょう。
背景は多少ムラになっても空気感がでるので、気にしなくて大丈夫です。
- 混色したら、水多めので、猫以外のところを塗ります。
- 完全に乾燥させます。急ぐ時はドライヤーで乾かしてもいいです。
- もう一度塗ります。
使用した画材
アクリル絵の具
リキッテクスプライム(イエローミディアムアソ、キナクリドンバイオレット)、アムステルダム(チタニウムホワイト)
筆
インターロン・フィルバート10号

今回のモデル猫クッキーは茶シロ猫ですが、濃いめの茶色です。そして、おちゃめな女の子ということで、 サーモンピンク を選びました。
キジ白の茶色と同系色のサーモンピンクを合わせると、色がケンカせず自然に馴染みます。
胸元や足の白い毛は明るく、温かく見せてくれます。
さらに、クッキーの瞳は緑色で、ピンクとは補色関係になるので、視覚的な対比が生まれて引き立ちます。
ステップ3:猫のふわふわな毛並みを表現する
背景が塗れたら、猫の全体的な地の色を薄く塗っていきます。
この段階ではムラを気にせず、「光が当たっている明るい部分」と「影の部分」と「その中間の部分」をざっくり分けるイメージで進めましょう。
キジ白猫の毛色は大きく分けて「濃い茶色」「薄い茶色」「白色」の3種類です。
その3種類それぞれで「暗い色」「中間の色」「明るい色」を作って塗ります。
全部で9種類 ということになります。(中間の色+オキサイドブラック) (レッドオキサイド+カドミウムオレンジ) (中間の色+チタニウムホワイト) (中間の色+オキサイドブラック) (イエローオキサイド+イエローミディアムアソ) (中間の色+チタニウムホワイト) (チタニウムホワイト+フタロシアンブルー) (チタニウムホワイト+イエローミディアムアソ) (チタニウムホワイト)
猫のベースの色・一覧表
毛の色(ベース)
暗い色 (Shadow)
中間の色 (Midtone)
明るい色 (Highlight)
① 濃い茶毛
黒に近い焦茶(模様の境目など)
標準的な焦茶
ツヤに見える少し明るい茶
② 薄い茶毛
落ち着いたベージュ・茶
基本の茶色
金色に近いような明るい茶
③ 白色の毛
水色やグレーに近い白(影)
柔らかいアイボリー
純白(一番光が当たる場所)
- それぞれの毛色の中間の色を作ります。
- 「濃い茶色の毛」「薄い茶色の毛」「白い毛」の中間あたりに塗ります。あとから重ねるのでそんなに厳密じゃなくで大丈夫です。
- 茶色には少しの黒を混ぜて暗くし、白にはほんの少し青を混ぜます。それを暗い部分に塗ります。
- 茶色には白を混ぜて明るくし、白の毛は白だけを使って、明るい部分を塗ります。

- ベースが乾いたら、少しずつ筆のタッチを残しながら細筆で毛を植えるように色を重ねていきます。毛の流れに沿って、一気に塗らず、短い線を何層も重ねることで、猫特有の「ふわふわ感」が生まれます。
- 乾燥したら、薄い茶色の中間色と「ジェルメディウム」を1対1で混ぜたものを「茶色い毛の部分」だけに塗ります。
- 再びベースの色を塗る、細筆で毛を描きこみます。
もし、 「中間の色」って、どこ?
と、なった場合は、暗い色から塗って、明るい色を塗って、空いたところに中間の色でも構いません。
猫の毛は、滑らかというより、少し立っていたりしてランダムなのも特徴です。
毛が揃いすぎていると違和感の原因に なりますので注意しましょう。
もっともっと描きこみたくなるかもしれませんが、いったん目とマズルに進みます。
そこから、また調整が必要であれば描いていきます。
リキテックスレギュラー(フタロシアニンブルー、イエローオキサイド) アムステルダム(チタニウムホワイト、オキサイドブラック) リキッテクスレギュラー(フタロシアニンブルー) アムステルダム(チタニウムホワイト)
使用した画材
アクリル絵の具
茶色の毛
リキッテクスプライム(イエローミディアムアソ、レッドオキサイド、カドミウムオレンジ)
白い毛
リキッテクスプライム(イエローミディアムアソ)
筆
ベース塗り
インターロン・フィルバート4号
毛並み
キャムロンプロ5/0

この描きこみにより、キジ模様の毛が奥から生えているような、よりリアルな立体感のある毛並みの表現ができるんです!
ステップ4:猫の命である目を描き込む

猫の印象を左右する「目」は最も慎重に描き込むポイントです。
ビー玉みたいな透明なドーム「角膜」の中に、色が着いた「虹彩」があって、 その真ん中に「瞳孔」という穴が開いています。
(1)目のフチ
- 混色します。毛色で作った濃い茶色の暗い色に、さらに黒を足して黒っぽいこげ茶を作ります。目のフチはパキッとさせたいので、水は少な目です。
- 太さや形をよく観て描きます。全部ぐるりと描いてしまうよりも、上瞼は途切れている部分があった方がリアルです。そこは薄い茶色の中間の色などで描きます。
(2)虹彩を塗る
- ベースの色であるイエローを水多めで塗ります。
- 乾いたら、グリーンを水多めで、外側から内側へ放射線状に塗ります。イエローを塗りつぶしてしまわないように、ところどころ塗ります。
- 虹彩の上側がグリーン多め、下側がイエロー多めになるようにします。
(3)瞳孔を塗る
- 黒に毛色の濃い茶色をほんの少し混ぜます。(ほぼ黒です)
- 瞳孔を塗ります。
(4)上まぶたの影
- ブルーを水多めで溶きます。
- 瞳の上三分の一くらいに影として塗ります。
(5)「目」のハイライト
- 瞳の光っているところにホワイトを入れます。
- 左右で少しだけ大きさを変えると目力が出ます。よーく見てみると、大体左右差があります。

マズルはぷっくり感が可愛さの秘訣です。
ヒゲの出ている毛穴もよく見たら真ん丸ではなく「しずく」のような形になっています。
「毛を描く」という意識を一度捨てて、「立体的な彫刻」を作るイメージで進めます。 丸いマシュマロが2つ、鼻の下にポン、ポンと置いてある感じです。
(1)マズルの影を描く
- 毛色の薄い茶色の明るい色を使います。
- マズルのぷっくりした膨らみの下側」や「中央の溝」に、ふんわりと影を入れる。
- 「影」を置くことで、マズルの立体的な形(膨らみ)を決めていきます。
(2)「鼻」と「口の線」を描く
- 鼻: 毛の色の濃い茶色の暗い色をを塗る。鼻の穴(T字型)も、黒っぽい焦茶で小さく描く。
- 口: 毛色の薄い茶色の明るい色で、マズルの下の、口の線(Y字型)をスッと描く。
(3)マズルに「白い毛」で膨らみを出す
- (1)で入れた影が乾いたら、いよいよ白い毛を描いていきます。
- チタニウムホワイトで、膨らんでいる部分(光が当たっているところ)に、毛の流れ(鼻から外側に向かう)に沿って描きこんでいきます。
- 影が少し透けて見えるくらいに白を重ねると、柔らかい毛並みになります。影と白の境目を馴染ませてください。
(4)マズルの「ツヤ」と「ヒゲの根元」
- ツヤ: 特にぷっくりしている場所に、さらに濃いめの白で、チョンチョンと光の粒を置く。これで「ぷっくり感」が強調されます。
- ヒゲの根元: マズル(ヒゲ袋)に、焦茶やグレーで、ヒゲが生える「点々(毛穴)」を小さく、等間隔に描く。これがあると、後でヒゲを描く時にすごく描きやすくなるし、リアルになります!
アムステルダム(オキサイドブラック) アムステルダム(オキサイドブラック) アムステルダム(チタニウムホワイト)
使用した画材
アクリル絵の具
目のフチ
リキッテクスプライム(レッドオキサイド+カドミウムオレンジ)
虹彩
リキッテクスプライム(イエローミディアムアソ、フタログリーンイエローシェード)
瞳孔
リキッテクスプライム(レッドオキサイド+カドミウムオレンジ)
上瞼の影
リキッテクスプライム(フタロターコイズ)
ハイライト
アムステルダム(チタニウムホワイト)
マズル(鼻と口)
リキッテクスプライム(イエローオキサイド+イエローミディアムアソ)
筆
キャムロンプロ5/0
ステップ5:全体の仕上げとヒゲを追加する
目とマズルが描けたら、全体のバランスを見て影を濃くしたり、明るい毛を足したりして整えます。
いつの間にか背景に白い絵の具をつけてしまっていて、しかも乾いていたのです!


一番最後にピンと張った「ヒゲ」を描き加えたら、愛猫のポートレートの完成です!
完全に乾燥させてから、ニスで仕上げます。

【Q & A】猫のアクリル絵の具での描き方に関するよくある質問

Q1:アクリル絵の具がすぐに乾いて色を混ぜるのが難しいのですが?
A:アクリル絵の具用の「乾燥遅延剤(リターダー)」を混ぜるのがおすすめです。
また、水スプレーで画面やパレットの絵の具を湿らせておくのも効果的です。
パレットにだしてある絵の具にも吹きかけるといいです。
■↑水スプレーとリターダー。
乾くのが遅くなるので、気分的にも余裕をもって作業できますよ!
●↓リターダー
Q2:失敗した部分は、どうやって修正すればいいですか?
A:乾燥してから、修正しましょう。
アクリル絵の具は乾くと耐水性になるため、上から別の色を塗り重ねるだけで簡単に修正できます。
また、今回のクッキーのアクリル画で起きたハプニング「いつの間にか背景に白い絵の具がついてしまって乾燥していた!」の時のように、
あえてその失敗を活かす方向性で、同じ白い絵の具でスパッタリングを入れるなどの対策法もあります。

Q3:写真そっくりに描けないのですが、どうすればいいですか?
A:完璧を目指さず愛猫の個性をとらえましょう。
まずは特徴的な模様だけを似せたり、その子だけの瞳の色を再現したり、部分的によく観察して描いてみましょう。
最初はおおまかな形をトレースして、「色に専念」することもおススメです。
■↓猫の絵をバランスを整えて上手く描くコツについて詳しく書いています。参考にしてみてください。
【まとめ】アクリル絵の具であなただけの猫を描こう!
アクリル絵の具は、修正がしやすく発色が良いため、猫を描くのには最適な画材です。
5つのステップを意識して、まずは楽しみながら筆を動かしてみてください。
大切なのは上手く描くことよりも、 愛猫を想う気持ちをキャンバスに込める ことです。
世界にたった一枚だけの、あなたにしか描けない愛猫の絵を完成させてくださいね。
出来上がった猫の絵は、部屋に飾ったり、写真を撮ったりして、楽しんでください!
モデルになってくれた愛猫と、描きあがったアクリル画を一枚の写真に収めるのもおススメです。
最高の写真になること間違いなし です。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。 このブログでは、アクリル絵の具と猫の絵に関することをやさしく簡単に紹介しています。 また、YouTubeではわかりやすく動画でご覧いただけるように工夫しています。 よろしくお願いします!
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