こんにちは!
元看護師のアクリル画家、松井京丸です。
2匹の愛猫と暮らしながら、制作活動をしています。
『森林浴』(アクリル絵の具)
布製のトートバッグやTシャツに、自分好みのデザインを入れられたら素敵ですよね。
「アクリル絵の具」を使えば、実は驚くほど簡単にハイクオリティなステンシルが楽しめます。

本記事では、毎日アクリル絵の具を扱うプロの画家としての知見と、
元看護師ならではの実験的・科学的な視点から、
「失敗しない!アクリル絵の具で布にステンシルをする手順」「洗濯しても落ちないためのコツ」を詳しく解説します。
- アクリル絵の具で布に描く基本知識
- 100均でも揃う必須道具と選び方
- 失敗しないステンシルの手順
- アクリル絵の具でステンシルした布の洗濯のコツ
この記事を読めば、あなたも世界に一つだけのオリジナル雑貨を、失敗せずに作ることが出来るようになります。
それでは、よろしくお願いします。
【基礎知識】アクリル絵の具で布にステンシルは可能?
アクリル絵の具は乾くと耐水性になるため、布にステンシルすることが出来ます。
ただし、そのまま塗るだけでは洗濯した際に剥がれたり、ひび割れたりするリスクがあります。

普通のアクリル絵の具と布専用絵の具の違い
普通のアクリル絵の具は、紙や木に描くことを想定して作られています。
そのため、布に使うと乾燥後に生地が硬くなってしまうという特徴があります。
一方、布専用絵の具は、乾燥後も生地の柔軟性を保てるよう設計されています。
どちらを使うべきかは、その布製品をどのように使いたいかによって決まります。

洗濯しても落ちないようにする「布用メディウム」の重要性
普通のアクリル絵の具でも、「ファブリックメディウム」を混ぜれば布専用に早変わりします。
これを混ぜることで、絵の具の定着力が格段に上がり、洗濯しても色落ちしにくくなります。
【準備】アクリル絵の具で布にステンシル|必須アイテム5選
■↑必要な道具を集めました。
道具選びが、ステンシルの仕上がりの8割を決めると言っても過言ではありません。
ここでは、最低限揃えておきたい5つの必須アイテムをご紹介します。
アクリル絵の具(発色の良いものを選ぼう)
■↑リキテックスプライムとアムステルダム(アクリル絵の具)
まずは主役のアクリル絵の具ですが、100均のものでも十分に楽しめます。
ただし、メーカー品と比べると顔料の含有量が少ない傾向にあるため、濃い色の布に描く場合は発色の良いメーカー品がおすすめです。

●↓リキッテクスプライム
●↓アムステルダム
ファブリックメディウム(色落ち防止の必須アイテム)
■↑いつも使用しているターナーファブリックメディウム。
先ほどお伝えした通り、布製品を長く愛用したいならファブリックメディウムは必須です。
これがあるだけで、お気に入りのデザインが数回の洗濯で消えてしまう悲劇を防げます。

●↓ターナーファブリックメディウム
スポンジ(筆よりもムラなく仕上がる!)
■↑左から、キッチン用スポンジ、メイク用スポンジ、メラミンスポンジ。
ステンシルには筆ではなく、スポンジを使うのが鉄則です。
筆だと隙間に絵の具が入り込んで滲みやすいですが、スポンジなら垂直に叩くことで綺麗に色が乗ります。

布(綿100%など適した素材の選び方)
■↑こちらの布製品は全て100均で購入してきました。
初めての方は、綿100%のキャンバス地(トートバッグなど)が最も描きやすくておすすめです。
コットン100%は定着がとても良いですが、ポリエステル100%は絵の具を弾いてしまい上手く馴染みません。
ステンシルシート(市販品と自作の使い分け)
■↑汎用性が高そうなので、Amazonで買ってみました。布だけではなく木材にもステンシルできそうです。
市販のシートは複雑な柄がすぐに楽しめますが、自作なら完全オリジナルの柄が作れます。
用途に合わせて、この2つを使い分けるのがいいかと思います。
初めての方は、まずは市販のシンプルな柄から試して感覚を掴むのもおすすめです。
●↓ステンシルシート(シンプルなアルファベットと数字)
【本番】失敗なし!アクリル絵の具を使った布ステンシル3ステップ
それでは、いよいよ実践の手順を解説していきます。
この3つのステップを守るだけで、お店で売っているようなクオリティを目指せます。
- 布の下準備とシートの固定
- 絵の具の濃度と「叩き」の作業
- 仕上げのアイロン(色止め)
■↑アクリル絵の具で布にステンシル完成作品画像。

ステップ1:布の下準備とシートの固定
布はステンシルをする前に1度洗濯をしておきましょう。
新しい布や小物にはノリが着いている場合があり、それを落とすためです。
布にシワがあると隙間から絵の具が漏れる原因になるのでしっかり伸ばし、マスキングテープなどでステンシルシートを固定します。
また、裏写りを防ぐために布の間に厚紙などを挟んでおくと安心です。
ステップ2:絵の具の濃度と「叩き」のコツ
アクリル絵の具とファブリックメディウムを1:1 の割合で混ぜます。
それをスポンジにつけて、軽くポンポンと絵の具を置いていくような感じです。
最大のコツは「絵の具をつけすぎないこと」です。
スポンジにつけた絵の具を一度パレットや紙の上で落とし、カサカサの状態で叩いていきます。
■↑ほんの少しづつ色を乗せていきます。
布全体を染めるときとは違って、ステンシルでは基本的に水は加えません。 しかし、使用するアクリル絵の具のテクスチャにもよるので、様子をみながら加減してください。
失敗作を大公開!

■↓ステンシル失敗作(滲みバージョン)水分が多すぎるとこうなります!
■↓本当はこうしたかった!ステンシル成功バージョン。水分ほぼなしくらいで調度良いです。
ステップ3:仕上げのアイロン(色止め)のやり方
絵の具が完全に乾いたら、仕上げにアイロンをかけます。
この熱によってメディウムや絵の具が布の繊維にしっかり固着し、洗濯への耐久性が生まれます。
■↓布全体を染める方法はこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
【ステップアップ】世界に一つ!ステンシルシートを自作する方法
最近のステンシル人気のせいか、100均でステンシルシートが売り切れていることも多いです。
ネット通販では売られていますが、既製品にはないロゴやイラストを使いたいなら自作に挑戦してみましょう。
特別な機械がなくても、カッター1本で自分だけの型紙を作ることが出来ます。
デザインの選び方
自作する場合、細かすぎるデザインはカットが難しく、絵の具も滲みやすくなります。
最初は直線が多いものや大きな曲線のデザインから始めると、失敗が少なくなります。
特に左右対称のものは失敗が少なくていいです。
例)ハート、ねこ、ひよこ
ステンシルシート自作手順
下描きを描きます
クリアファイルを開いて下描きを固定してカッターで切り抜きます。
牛乳パックや厚紙でも作ることは可能です。
単純な形なら直接デザインを描いて切り抜くのもオッケーです。

カットのコツ
カットする際は必ずカッティングマットなどを敷き、力を入れすぎず刃を滑らせるように切るのが綺麗に仕上げるコツです。
複雑な形をキレイに切ることに挑戦したい場合は文房具のカッターよりも、デザインナイフがおススメです。
●↓デザインナイフ
【実録】ステンシルした布製品を洗濯してみた結果と注意点
実際に制作したものを洗濯してみましたが、驚くほど色持ちが良いです。
ただし、何も考えずに洗うと少しずつ劣化してしまいますので、洗濯のポイントを押さえておきましょう。
手洗いの場合
小さい物は手洗いがおススメですが、雑巾のようにギューッと絞るとダメージになります。
洗った後は、乾燥したタオルなどに挟んで優しく水分をとりましょう。
洗濯前の状態
洗濯後(手洗い)の状態
流水と中性洗剤で手洗いしました。
ボロボロ取れることもなく、色はしっかり定着したままでした。
洗濯機の場合
洗濯機を使う場合は、裏返してネットに入れ、手洗いモード(オシャレ着モードなど洗濯機メーカーによって名称に違いあり)で洗うのが長持ちさせるコツです。
強い摩擦を避けることで、デザインの鮮やかさを長く保てます。
洗濯前の状態
こちらは洗濯前の状態になります。
これを洗濯機で洗っていきます。
洗濯後(洗濯機)の状態。
■↑洗濯機での1回目の洗濯後の状態。
実はここでやらかしてしまいました!!
洗濯ネットには入れたものの……
通常コースで洗濯してしまったんです!!

失敗例として参考にしていただければと思います(汗)
■↑洗濯機での2回目の洗濯後の状態。
せっかくなので(!)
2回目の洗濯もあえて通常コースで洗濯機を回しました!
全く色落ちの気配はないです。
バリバリ感もありません。
■↓ダイソーのアクリル絵の具での布染めと洗濯で落ちない染め方のコツを解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
【Q & A】アクリル絵の具を使った布ステンシルでよくある質問
最後に、初心者の方がつまずきやすいポイントをQ&A形式でまとめました。

Q1. 絵の具がにじんでしまった時の対処法は?
少しのにじみであれば、乾く前に濡らした綿棒で優しく拭き取ると目立たなくなります。
完全に乾いてしまった場合は、上から少し濃い色を重ねてデザインの一部にしてしまうのも一つの手です。

Q2. 描いた部分がゴワゴワして硬くなりませんか?
ファブリックメディウムを使用すれば大丈夫です。
さらに、厚塗りせずに薄くポンポンと叩き込むように塗っていきましょう。
この2点に気を付けると、ゴワゴワ感はかなり軽減されますよ!
Q3. アイロンがない場合、ドライヤーで代用できる?
アクリル絵の具を安定させるためには、アイロンの中温(140~160℃)を使用するのが理想です。
ドライヤーは一般的に100℃程度と温度が低く、一定の熱を布に与え続けることができないため代用には向きません。
【まとめ】アクリル絵の具で布ステンシルを楽しもう!
アクリル絵の具で布にステンシルする方法を紹介してきました。
布にステンシルする際の必須アイテムの紹介
実践的な、アクリル絵の具を使った布へのステンシルの方法、
ステンシルシートの自作方法、
アクリル絵の具でステンシルした布の洗濯実験と注意点。
アクリル絵の具を使った布ステンシルは、
準備物品や手順をしっかり踏めば、簡単に素敵な仕上がりを得られます。
自分だけのオリジナル雑貨作りを楽しんでください!

- 布専用にするためファブリックメディウムを使う
- スポンジで叩くように薄く塗る
- 仕上げは中温アイロンでしっかり色止め

私も今回作ったイニシャル入りのエプロンで、絵画制作に励みたいと思います。
※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

























