こんにちは!
元看護師のアクリル画家、松井京丸です。
2匹の愛猫と暮らしながら、癒しと解放をテーマに制作活動をしています。
↑『森林浴』(アクリル絵の具)
「ダイソーのアクリル絵の具って、木材に塗っても綺麗に仕上がるのかな?」
「100均の絵の具だと、すぐに色が落ちたりひび割れたりして失敗しそう……」
DIYやアート制作を始める際、こんな疑問を抱えていませんか?

ダイソーのアクリル絵の具は正しい手順を踏めば、木材にもしっかりと定着し、プロ顔負けの美しい仕上がりを実現できます。
本記事では、毎日アクリル絵の具を扱うプロの画家としての知見と、
元看護師ならではの実験的・科学的な視点から、
ダイソーのアクリル絵の具を木材に塗る際の「失敗しない手順」を、下準備から仕上げまで徹底解説します。
木材の種類による発色の違いや、作業工程による仕上がりの違い比較など、リアルな検証結果も大公開。
これを読めば、もう木材ペイントで迷うことはなくなり、自信を持って思い通りの作品作りを楽しめるようになりますよ!
それでは、よろしくお願いします。
【基礎】ダイソーのアクリル絵の具は木材に使える?
■↑ダイソーのアクリル絵の具。
・水彩やペンキとの違い
・木材への定着力について
アクリル絵の具の特徴
アクリル絵の具は、水で溶いて描ける手軽さがありながら、一度乾くと耐水性になるという非常に優れた特徴を持った画材です。
そのため、紙だけでなく、布やプラスチック、そしてもちろん「木材」にも使用することができます。
水彩やペンキとの違い
水彩絵の具は木に塗ると木目に滲んでしまい、乾いた後も水に濡れると色落ちしてしまいます。
一方、ペンキは木材によく馴染みますが、匂いがキツく、室内でのちょっとした小物作りや繊細なアートには不向きです。
アクリル絵の具の木への定着力
アクリル絵の具は水彩絵の具とペンキ、その両方の良いとこ取り。
嫌な匂いもなく、乾けばプラスチックのような丈夫な被膜を作るため、木材の表面にしっかりと定着して剥がれにくくなります。
ダイソーの100円の絵の具であっても、この「アクリル樹脂」の基本性質は備わっているため、十分木材ペイントに活用できるのです。

【実践】失敗しない 木材への綺麗な塗り方3ステップ
ここからは、ダイソーのアクリル絵の具を使って、木材にムラなく綺麗に塗るための具体的な手順を解説します。
2. 濃度調整と重ね塗り
3. 仕上げのニス塗り

プレステップ:準備する物
アクリル絵の具
ダイソー・アクリル絵の具を使用しました。
筆、刷毛
ダイソー・平筆と刷毛と使用しました。
絵の具を塗りたい木材
ダイソー・ウッドプッシュピン(ブナ材)
紙ヤスリ
120~200番くらいのもの。今回は120番を使用。
下地材
ホルベイン・ジェッソSを使用しました。
ニス
セリア・水溶性ツヤだしニスを使用。
下地材とは? あらゆる絵の具の地塗り材です。乾くと水に溶解しない下地となります。木材の細かい凹凸を埋めて表面を滑らかにし、絵の具本来の発色を引き出してくれます。

●↓ホルベイン・ジェッソ(下地材)
ステップ1: 下準備(ヤスリとジェッソ)
木材ペイントの仕上がりは、下準備で8割決まると言っても過言ではありません。
ヤスリがけ
表面のトゲやザラつきを取るため、紙やすり(120番〜200番程度)で表面を滑らかにします。
下地材(ジェッソ)を塗る
これが最も重要です。
木材に直接絵の具を塗ると水分が吸い込まれて発色が悪くなります。
ジェッソ(アクリル画用の下地材)をあらかじめ塗っておくことで、絵の具の定着力が格段に上がり、ひび割れも防げます。
ステップ2 :絵の具の濃度調整と重ね塗りの極意
■↑パレット上のアクリル絵の具。
アクリル絵の具は、水で薄めすぎると木材に弾かれたり、逆に滲みすぎたりします。
「マヨネーズより少し柔らかいくらい」の濃度を目安にしましょう。
特に、ダイソーのアクリル絵の具はとろみのあるテクスチャーなので、筆を濡らすくらいの水分で大丈夫です。
一度で濃く塗ろうとせず、薄く塗って乾かす、を2〜3回繰り返す(重ね塗り)ことで、
筆跡の残らない美しい仕上がりになります。
ステップ3 :仕上げのニス塗りで耐久性をアップ
絵の具を完全に乾燥させます。
表面だけでなく中までしっかり乾燥させるため半日〜1日置くのが理想です。
仕上げに水性のニスを塗りましょう。
これにより表面がコーティングされ、傷や汚れ、色褪せから作品を守ることができます。

【検証】100均の木材別|発色と仕上がりの違い
ダイソーやには、アクリル絵の具だけでなく様々な種類の木材(木材工作材)が売られています。
「どの木材に塗るか」によって、絵の具の吸い込み方や仕上がりが大きく変わるのか?
気になりますよね。
この章では、代表的な100均木材の特徴を見ていきます。
・木材ごとの発色と仕上がりの違い
検証内容
■↑ダイソーで購入した木材。色塗り前。
同じアクリル絵の具を使用し、同じ工程で塗ってみて、
木材ごとの仕上がりを見ていきます。
MDF材(中密度繊維板)
100均でよく見かけるMDF材は、木の繊維を圧縮した板で、リーズナブルです。
最大のメリットは、滑らかな表面による加工性、塗装性です。
その反面、水や湿度に弱く、重量があります。
表面が滑らかなのでとても塗りやすかったです。
上部分が下地なしで、下部分が下地ありです。
下地のありなしで、かなり発色の差が見られました。
キリ材
100均では、すのこなどで売られています。
非常に軽くて柔らかい木材。
絵の具が木目に沿って滲みやすく、少しマットな仕上がりになります。
木目に絵の具がひっかかています。
下地を2度塗りした方が良かったかなと思いました。
ブナ材
安定した品質の割に、リーズナブルに手に入る。
塗装や接着がしやすく、キレイに仕上がる。
水に弱いため、水回りの使用には向いていない。
とても塗りやすく、発色もキレイでした。
ヒノキ材
耐久性が高く、湿度にも強い。
細かく均一な木目で、加工に適しています。
抗菌・防虫作用もあります。
右側が下地あり、左側が下地なしです。
木目を出したい時は、わざと下地を塗らないという方法もありかもしれません。
しかし、発色という点では下地ありがいいかなと思います。
検証結果
トータルの乾燥としては、 どの木材も下処理をしっかりと行うことで その木材なりの仕上がりになる ということでした。
木目が気になる場合は、ヤスリかけを多めにしたり、下地を二度塗りするといいでしょう。
色味は、薄い色を何度か重ねながら、自分好みになるように調節したらいいかと思います。
MDF材
滑らかで塗りやすい。発色のためには下地が必須。
キリ材
木目が荒い所だと、絵の具がけば立ってしまう。下地の2度塗り推奨。
ブナ材
塗りやすくて、発色も良く、塗装に向いている。
ヒノキ材
塗りやすく発色も美しい。下地のありなしや塗り加減で木目を生かした作品が出来る。
ブナ材の小物は(今回はプッシュピンでした)小さなアート作品に向いている。 ヒノキ材は本格派アートを仕上げることが出来る可能性大!

【実験】下準備のやり方で変わる仕上がりの差
「ヤスリがけって必要?」「下地材って絶対に塗らないとダメなの?」
そう思うあなたのために、実験検証です!
ダイソーで購入した木材に、いろいろな条件でアクリル絵の具を塗って検証します。
実験概要:4種類のパターンで色塗り
この4つの条件で同じアクリル絵の具を塗っていきます。
(A)
そのままアクリル絵の具を塗る。
(B)
ヤスリがけをして、アクリル絵の具を塗る。
(C)
下地材を塗って、アクリル絵の具を塗る。
(D)
ヤスリがけをして下地材を塗って、アクリル絵の具を塗る。
使用する木材は「ダイソー・フラワースタンド(キリ材)」です。
実験結果:4種類のパターンで塗った結果
条件
結果
(A)
アクリル絵の具のみ
絵の具が滲みました。
(B)
ヤスリ→アクリル絵の具
多少、塗りやすくはなったかなと。
(C)
下地材→アクリル絵の具
発色は良いですが、引っかかりを感じました。
(D)
ヤスリ→下地材→アクリル絵の具
発色も良く塗りやすかったです。

実験結果をふまえた考察
やはり、ヤスリがけと下地塗りは必須だなと改めて思いました。
特に今回使用した「キリ材」は、ヤスリの効果と下地材の効果が如実に表れました。
ダイソーなどの100均に置いてある「すのこ」などはだいたい「キリ材」なので
それを使って何かアートを作る時は、ぜひ「ヤスリ」と「下地材」にこだわってみてください。
「ヤスリ」と「下地材」の力で、塗りやすさアップ!発色もアップ!!

【比較】ダイソーのアクリル絵の具|セリアや画材メーカー品との違いは?
他の100均(セリアなど)や、画材屋で売られている数百円のメーカー品と比べると、
どのような違いがあるのでしょうか。
セリア・アクリル絵の具との違い
同じ100均のアクリル絵の具ですが、テクスチャーや色味などに多少の違いがあります。
■↑左側がダイソーのアクリル絵の具、右側がセリアのアクリル絵の具。
ダイソーは、鮮やかで力強い発色。テクスチャーはとてもゆるく滑らかです。
セリアは自然で落ち着いた発色です。テクスチャーはしっかりとしていますが伸びはいいです。
■↓こちらの記事でダイソーとセリアのアクリル絵の具を詳しく比較検証しています。参考にしてみてくださいね。
メーカー品・アクリル絵の具との違い
一般的に、100均のアクリル絵の具はメーカー品に比べて顔料(色の素)の割合が少なく、
水分やつなぎが多い傾向があります。
そのため、隠蔽力(下の色を隠す力)が弱かったりすることがあります。
■↑ダイソーのアクリル絵の具。
■↑メーカー品のアクリル絵の具(リキテックスプライムとアムステルダム)
■↑メーカー品のアクリル絵の具(リキテックスプライムとアムステルダム)
アクリル絵の具の木材アートの始め方
まずは100均で揃う材料で、気軽に始めてみてください。
こだわりたくなったり、販売も考えるようになったらメーカー品を使ってみたらいいかなと思います。


【Q & A】木材にアクリル絵の具を塗る時のよくある質問
最後に、木材にアクリル絵の具を塗る際によくある疑問にお答えします。

Q :固まったアクリル絵の具を復活させる方法は?
A:固まったアクリル絵の具は復活させることはできません。
アクリル絵の具は、まだ乾いていないうちは水で洗い流せば落ちます。
しかし、完全に固まるとプラスチック(樹脂)になるため、二度と水には溶けません。
■↑アクリル絵の具で固まってしまった筆。

Q :塗った後にひび割れてしまった!どうしたらいい?
A:下地材を塗り、アクリル絵の具は薄く重ね塗りをしましょう。
木材が乾燥・収縮したり、絵の具を一度に分厚く塗りすぎたりしたことが主な原因です。
対策としては、必ずジェッソなどの下地材を塗り、絵の具は薄く重ね塗りをすることです。
特にMDF材は湿気で膨張しやすいため、側面の断面部分もしっかりコーティングすることが大切です。
Q :手や服に付いた汚れの落とし方は?
A.乾いてしまう前に水と洗剤で洗いましょう。
絵の具が乾く前であれば、水と石鹸で揉み洗いすれば簡単に落ちます。
しかし、完全に乾いてしまうと繊維の奥で樹脂化してしまい、ほぼ落ちなくなります。
対策としては、作業中は汚れてもいい服(エプロンなど)を着て、手についたらすぐにウエットティッシュ等で拭き取ったり洗ったりする習慣をつけましょう。

Q:布にも描くことができますか?
A:もちろん布にも描くことが出来ます!
アクリル絵の具でワンポイントイラストを描いたり、布全体を染めたりもできますが、
色落ちがしやすかったり、染まりにくいこともあります。
ファブリックメディウムというアクリル絵の具で布に描きたい時に使えるメディウムがあるので、
それを使えば簡単にキレイに描くことが出来ます。
■↓アクリル絵の具で布を染める方法を紹介しています。こちらの記事も参考にしてみてください。
【まとめ】ダイソーのアクリル絵の具で木材ペイントを楽しもう!
ダイソーのアクリル絵の具は、木材との相性も良く、
下準備(ヤスリがけやジェッソ)さえしっかり行えば、
誰でも手軽に本格的なDIYやアートを楽しむことができます。
「失敗したらどうしよう」と悩むことなく、 100円で気軽にスタートできるのが最大の魅力 です。

乾いたら塗りなおしのきくアクリル絵の具の特性を味方につけて、
好きな色を、気になった木の小物に塗ってみてください。
新しい世界が広がります。
- 下準備(ヤスリがけやジェッソ)が仕上がりを大きく左右する
- 木材の種類に合わせた対策が必要
- 100均絵の具でも十分本格的なアートが楽しめる

ボクは、100円ショップに行ったときに木材が置いてあるコーナーをのぞくのが楽しみになりました。
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